今回は本文中にも登場する分詞の中でも特に
【分詞構文】について確認したいと思います。
早速ですが、皆さん以下の3つの問題を考えてみて下さい。
1. ( ) left at that corner, you will find the library.
ア.Turn イ.Turning ウ.Having turned エ.Turned
2. ( ) the novel before, I knew the end of the movie.
ア.Having read イ.Been read ウ.reading エ.Having been read
3. ( ) sunny today, the park was filled with people.
ア.Being イ.It being ウ.Having been エ.Having been being
⇒解答はこちら
皆さん正解できましたか? 今まで多くの生徒を指導してきましたが、特に3番の問題でアと誤答してしまう人が多いように感じます。その理由は後ほど説明します。
そもそも分詞構文とは接続詞を用いずに分詞を用いて文と文を接続するものであり、従属節中の主語と接続詞を省略し、動詞を現在分詞の形に変化させます。
As I had no money, I didn’t buy the book.
→Having no money , I didn’t buy the book.
上の例では接続詞のasと主語のIを省略し、動詞のhaveをhavingという現在分詞の形に変化させていますね。
分詞構文では接続詞が省略されるため、その和訳をする際には接続詞を補って訳出する必要があります。何の接続詞が省略されているかは文脈判断によるので問題で問われることも多いです。省略された接続詞に応じて以下のような意味を補って訳すことに注意しましょう。
理由(since,because,as) |
〜なので |
時間(when, as, after) |
〜の時、〜の後 |
同時(while) |
〜しながら |
条件(if) |
〜ならば |
譲歩(though, although) |
〜だけれども |
さて、分詞構文を使う際には2つの点に注意する必要があります。
まず一点目は時制のズレです。以下の例のように、主節と従属節の時制が異なっている場合は、動詞を"having done"の形に変化させる必要があります。
Since I ate breakfast much, I'm not hungry now.
→Having eaten breakfast much, I'm not hungry now.
二点目は主語のズレです。主節と従属節の主語が一致しない場合、主語を省略せずに分詞の直前に残す必要があります。このような分詞構文は独立分詞構文と呼ばれています。これは先述した3番の問題の例ですね。
Since it is sunny today, the park was filled with people.
→It being sunny today,the park was filled with people.
分詞構文を作る際には時制と主語の二つにズレがないか必ず確認するようにしましょう!