さてここで少しスクリプト中で使われている文法についても少し確認して起きましょう。
Any time you have a goal, there are some steps that need to be done, some work that needs to be done in order to achieve it.
皆さんはこの一文を和訳することが出来ますか?
今回はこの英文の中で使われているneedを例にあげて
【助動詞】について確認したいと思います。
助動詞とはその字の通り動詞を助けるものであり、can,will,should等がありますね。こんなことは東大を目指す皆さんにとっては当たり前のことでしょう。
それでは次の2つの英文を見て見ましょう。
1. Palm oil production need not to come at the expense of the environment, says Greenpeace in a new campaign that highlights a smallholder approach used by a community in Riau Province on the island of Sumatra.
2. John used to captivating all our children with his vivid imagination and exciting approach to both telling and planning stories.
皆さんはこの英文におかしな点があるのに気付いたでしょうか?文法的に誤っている箇所がそれぞれ一つずつあるので探してみて下さい。
まず1の文の誤りはneed not to come〜の箇所ですね。
正しくはneed not come〜かdoesn't need to come〜かのどちらかにしなければいけません。
前者は助動詞としてのneed、後者は一般動詞のneedです。このように一つの単語に動詞と助動詞の両方の用法があるのはneedとdareの二つが有名です。東大英語の問4誤文訂正等でも否定語の位置と絡めて出題しやすく、特にdareは見落としがちなのでしっかり覚えておきましょう。
dareは思い切って~する、あえて~する’という意味ですが、特にHow dare you speak to me like that?—「よくも私にそんな口をきけるな!」のようにHow dare ~?の形で使うことが多いですね!
プレゼンの中ではsome work that needs to be done という形で使われています。このneedもよく用いられる用法で、need to be done=need doingで「~される必要がある」との訳になります。書き換えでも聞かれやすく、英作文でも使える表現なので覚えておきましょう。
次に2の文です。これはもちろんused to captivatingではなくused to captivateですね。頻出問題です。be used to ~ing 「〜するのに慣れている」の表現と混同して覚えている人をよく見かけますが、今回のused to は過去の習慣を表す助動詞なので直後は原形でなければいけません。同様に過去の習慣を表すwould often と近い表現ですので、それと関連付けて「過去の習慣の意味でのused to
は、助動詞であるwould oftenと同じ意味・使い方だから直後は原形!」と覚えればbe
used to ~ingと
used to do の区別で間違うことはなくなるでしょう。
used toについては否定形や疑問形もややこしいので確認しておきます。
He used to live in this house.の文の否定文を考えてみましょう。used to は助動詞ですのでought toの否定形がought not toであるのと同様、used
not toとするのが正式です。しかし口語ではこのusedを動詞と捉え、didn’t use toやdidn’t used toと書く事が多く、used not to と書く事の方が稀です。ただし受験英語でもは正式な形で書いておくのが無難でしょう。同様に疑問文でも以下のような3通りの表現方法ができます。
1. Used he to live in this house?
2. Did he use to live in this house?
3. Did he used to live in this house?