応援メッセージ

中尾光孝(理学部物理学科 学部3年)

東大の魅力と言われて僕はまず思い浮かべるのは仲間です。日本で最高の仲間が集まっています。どんな困難があってもこいつらとならなんでも解決できる、そう思えるような仲間がいます。もちろん、自分よりすごい人なんてザラにいるので、東大に入ってからは…
所属団体:駒場祭委員会、五月祭常任委員会、撞友会(ビリヤード)
アルバイト:塾講師
出身高校:開成高校
趣味:ビリヤード、走ること、本を読むこと、実験(苦笑)

現在、特に力を入れている取り組み

僕のポリシーとして、2年生の進振りまでは行きたいところに行けるだけの勉強はして、サークル活動もして、バイトもして、「大学生らしい」ことは全部やろうと思っていました。そして、同時に、進振り後からは専門の勉強に集中しようと考えていました。
せっかく、大学に入ったんだからいろいろやらなきゃもったいない!そう思って後悔しないよう全力で駆け抜けました。
2年生の進振りまで1番打ち込んだものは、学園祭でした。1年生から東大の学園祭である「駒場祭」の実行委員会、駒場祭委員会に所属し、2年生で駒場祭委員会の委員長を務めました。そもそも学園祭の運営に興味があったという理由もありましたが、なにより、学園祭に打ち込むって青春っぽい!という強い想いがありました。もちろん、大変ではありましたが、いろんな人と出会えて、一生忘れられない思い出ができたと思っています。学園祭だけに打ち込んでいては、大学生活を満喫しているとはいえません。行きたい学科、物理学科に進学できるだけの勉強はしっかりとして、同時に、小学生に算数を教えるバイト(塾講師)もしていました。
進振り後からは、(予定どおり)学科の勉強を中心にシフトしていきました。いつまでも「大学生らしい」ことをしていても僕の将来の目標である研究者には近づけません笑。物理学科には、学生が自主的に実験を計画して、長期間実験をし、その成果を五月祭で発表する、「Physics Lab」という機会があります。現在僕はこれに打ち込んでいます。やろうとしていることは、原子をレーザーによって、絶対零度近くまで冷やすことで、普通では見れない面白い現象を観測しようという実験です。講義や学生実験の合間を縫って、仲間たちと自主的にこうした実験をやるのはなかなか大変ですが、やはりなんといってもやりがいがあります。学園祭に恋した大学時代の前半と違って、後半は物理に恋しようと決めたのです。
どんな大学時代を過ごすかは自分次第ですが、僕はやりたいことを妥協せずに全部やることを目指しました。人生で最後の学生時代です。そして20歳くらいが体感時間で人生の半分だとも言われています。今この瞬間を全力で楽しむべきだと、大学時代はそういうときだと僕は思います。

東大の魅力

東大の魅力と言われて僕はまず思い浮かべるのは仲間です。日本で最高の仲間が集まっています。どんな困難があってもこいつらとならなんでも解決できる、そう思えるような仲間がいます。もちろん、自分よりすごい人なんてザラにいるので、東大に入ってからは挫折することばかりですが、だからこそ頑張れます。常に上を目指せます。そういった意味で自分を高めてくれる仲間、これは魅力の1つです。
また、様々な機会があるというのは東大のもう1つの魅力です。東大は本当に幅広い。やろうとすればなんでもできる。自分のやりたいことを実現する手段が、様々な形で容易されています。設備の都合で、とか、提携していないから、とかそういった障害が非常に少なくて、やりたいという気持ちがあればやれる場がたくさん与えられています。自分のちからが発揮できなくて涙をのむ、といったようなことを経験する必要がありません。

東大の足りないところ

英語だと思います。僕なんかは怠け者なので、将来必ず必要になる英語力を養うために、毎日しっかりトレーニングをするといったマメなことができません。英語教育をもう少し充実させてほしいとは思います。はじめの1年半だけ英語の必修があり、それ以降はありません。その必修も先生によってまちまちの場合もあり、いずれにせよ、受験時代と比べて格段に英語に触れなくなってしまった気がします。論文を読んでいくようになった3年生くらいから英語力の落ちを身にしみて感じて、過去の自分を悔いてばかりです。非常に個人的な話となりましたが、「グローバル」を掲げている割に、英語教育が不十分な気がしています。

東大に対して、入学前と現在とでギャップを感じたこと

良い面と悪い面がそれぞれあります。東大生って割と勉強以外もできるなという面が良い面で、悪い面は、以外と受験で燃え尽きる人が多いんだなという面でした。前者に関しては、東大に入るだけあるのだからみんな効率がよく、なにもかもそつなくこなすなあという印象を多くの人に抱きます。世間がいうように、頭でっかちな人は本当に少ないと思います。一方で、後者の方では、正直よく東大に入れたな、と思わざるを得ないようなだらしないひともいます。授業には全く出ず、たとえ出たとしても後ろの方でしゃべってばかりで、ろくに単位もとれないような人が一定数いることには驚きました。働き蜂の原理というやつですかね。

受験生時代を振り返り、こうしたほうが良かったと思えること

受験生時代の目標は、どの1科目で失敗しても他の科目で盛り返せるよう、オールラウンダーを目指しました。それが一番安心感を持てたからです。入試本番で全科目うまくいくなんてことはないわけですから。もちろん、不安はつきませんでしたが、東京大学理科一類に合格っていうと難しそうな気がしていましたが、全国で上位1000人くらに入るって考えると、まあこれだけ勉強やってきたしなんとかなるんじゃないかなあという気持ちで本番に望みました。このように気持ちを切り替えることで不安からくるストレスはそんなに感じなかったと思います。
入試本番では、問題を解いていて「あーこれわかんないな」という問題ももちろんありましたが、試験終了間際には「まあ今の実力は出しきったし、もし落ちたらさっきわかんなかったあの問題復習しとけば大丈夫だろ」くらいの軽い気持ちでいるようにしました。
細かい戦略といったことではありませんでしたが、気持ちの持ち方を少し変えるだけで随分と精神的負担を軽くできると思います。

私にとっての恩師

【吉田尚幸先生・開成高校・化学】
中1、高2、高3で担任の先生でした。本来の化学という科目についても感謝してはいますが、僕が吉田先生に最もお世話になったのは担任の先生としてでした。高校時代の学校行事、とくに運動会でお世話になりました。僕はクラスで学級委員のようなこと(組責任者)をやっていました。普段は感情を表には出さない人でしたが、運動会のときになるとしっかり裏から支えてくれました。卒業時には、「吉田賞」を自分でつく僕を労ってくれました。普段とのギャップというか、しっかり見ていてくれたんだなと思いました。中高6年間のうち半分も担任になってくださった吉田先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
【紀次郎先生・開成高校・物理】
高校で物理を担当していただきました。高校1年生の頃、「物理チャレンジ」に出場としようと思い、様々なことを相談したのがきっかけでした。応募の際には自分で実験をしたりする必要がありましたが、実験室を貸していただきました。さらに、「僕にはこれくらいしかできないから」といって、データ取得用のUSBメモリーを買って下さいました。ただのUSBメモリーでしたが、それでもそこに実験データをため、最終的には「物理チャレンジ」本戦へ出場することができました。今でもそのUSBメモリーを使い続けています。

list page 

ソーシャルボタン

公式Twitterアカウント