受験対策

過去問 ~時間配分、答案の書き方、問題用紙の余白の使い方を身に付ける~

 過去問演習の重要性は今更ここで説くまでもないとして、それなら一体その演習はどのように行われるべきなのか、という話。これに関して幾つもの意見が語られるのを耳にしますが、その千差万別な方法のそれぞれに成功した人間がいるわけで、必ずしも何が正しい、何が間違っていると言い切るつもりはありません。

 東大入試ドットコムとしては、オーソドックスな考え方のひとつかもしれませんが、やはり少なくとも直近数年分の過去問は、時間を計ったりなどして出来る限り入試本番に近付けた状態で行うのが良いだろうという立場です。理論上はうまくいく、というだけの機械では売り物になりません。試運転してみれば、必ず予期しなかった問題点が浮かび上がってくるものです。時間配分、答案の書き方、問題用紙の余白の使い方――こういった小手先の感覚が身につくのは本番を模した演習の中でこそですが、東大入試ではこれを経験しておかなかったがために試験場で戸惑うことが十分にあり得るのです。“問題冊子の表紙を前にした時の緊張感”なんて些細なことだって、時には調子を狂わせかねないものなのですよ。

 「東大の問題に小手先のテクニックは通用しない」――方々で言われます。それはその通りだと思いますが、だからこそ本番に向けて磨いてきたはずの本質的な力を、そんな小手先のつまらないことのせいで薄めてしまうなんて勿体ないじゃないですか。皆さんがそんなことにならないために必要なお手伝いをするのが、このコーナーです。

石橋雄毅

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