東大数学における満点がいくらなのか,および満点を取ることについて考えてみます。
東大数学の満点
〜理系〜
2次試験の数学の満点は(1問20点×6問で)120点です。
2次試験の配点440点のうち約27%を占めています。
〜文系〜
2次試験の数学の満点は(1問20点×4問で)80点です。
2次試験の配点440点のうち約18%を占めています。
満点を取ることの難易度
東大の2次試験なので当然ですが,120点満点(or80点満点)を取るのは非常に難しいです。満点を取れば一生自慢できるでしょう(入試の点数を後々自慢する人はイヤな感じですが,東大入試満点なら多くの場合許されそう,むしろ盛り上がりそう)。
ただ,数学なので国語や英語に比べて「ちょっとした減点」が少ない(そのぶん0点も多いが)ので各大問について完答することについてはそこまでハードルは高くありません。実際,本番で(理系で)120点満点をたたき出す猛者もいます(筆者の知人に1人います)。
また,満点の難易度は年度によって大きく異なります。完答が相当難しい問題が出題された年に満点を取るのは絶望的です。
満点を狙う戦略
一般的には満点を狙うのではなくて取れる問題を確実に取ろう,という風潮がある気がします。しかし,ここではあえて満点を目指すことについて考えてみます。
〜満点を狙えるレベルの猛者におすすめの戦略〜
1.序盤はハイスピードで満点を狙いに行く,正確さよりもスピード重視。
2.試験時間の半分くらいが終了したときに
・もし本当に満点が狙えそうな場合
そのまま正確さよりもスピード重視で全問題完答を目指す。最後に(少しでもよいので)時間が許す限り検算。
・満点が厳しそうな場合(ほとんどの場合こちらになる)
潔く満点は諦める。解けた部分で失点しないように丁寧に解答を書く,検算する。
余談:プチ入試体験記
余談ですが,筆者の場合を紹介します。
今から5年以上前のことになりますが,筆者は満点を狙うという強い気持ちを持って試験に臨みました。最初の1時間ほどで大問が4つ解けウキウキしていたのですが,そこから30分以上全く進まずかなり焦りました。そこで,満点を目指すという少々無謀な目標を諦め,解けていた4問を確実に完答することを目指しました。この方針転換のもと30分以上検算に費やしました。その結果,実際4問は満点で,残り2問は0点で合計80点でした。
結論:得点できるところは確実に取ろう。