特集ブログ

東大入試へ向けて

 センター試験を終え、ついに大学入試が本格化してきます。第8回となる今回は、東大受験までの残り1ヶ月の過ごし方や、過去問を解く際に意識してほしいことについてお伝えしていきたいと思います。是非参考にしていただき、東大合格を勝ち取ってください!

 まず、東大の過去問を解いたことのあるみなさんならいやというほど分かっていると思いますが、センターと東大では出題傾向、出題方式がまるで違います。しかし、センター向けの勉強が東大対策になっている部分もあることを認識しておいてください。それは、センターの知識問題対策です。

 東大でも、知識問題を毎年必ず出題していることはご存知だと思います。以前の記事でも触れましたが、知識問題は60点中20点ほど出題されます。1科目35点取れれば十分合格を狙える(つまり理科が合計で70点)教科において、20点を確実に取れるとしたらどうでしょう?・・・相当有利なのは間違いないですね。

 しかも、実験考察問題と違って、知識問題は教科書に必ず答えが書いてあるんです。つまり、教科書を丸覚えしてしまえば、知識問題を完答し、20点をもぎ取ることも容易いということです。これは極端な話で、知識問題を完答するのは至難の業だと思いますが、教科書という限られた範囲から20点も出題されると分かっていて、対策しない手はないです。よって、まずみなさんがやるべきことは、知識の定着です。センター対策で「生物」の範囲はあらかたやっているでしょうから、「生物基礎」の範囲を重点的にやるのがいいかもしれませんね。もちろん、生物の範囲も怠らずに。

 さて、その上で欠かせないのが、やはり東大の過去問です。過去問をやる上で意識してほしいこと(習得してほしいこと)は、「長い問題文を一字一句読み飛ばさずに熟読し」「複雑な実験の設定(なにをしている実験なのか)を理解し」「問題文から読み取った情報とあわせて、実験結果を解釈する(どういった生命現象が起きているのかを理解する)」ということです。

 東大生物は問題文がとても長いですし、制限時間もシビアなのでついつい読み飛ばしてしまいがちですが、解答するのに必要不可欠な情報が問題文に隠れていることも珍しくありません。読み飛ばしたくなる気持ちをぐっとこらえて、全文を熟読し大切な情報を読み取る訓練をしましょう。

 また、問題文に書かれている実験は設定が複雑なことが多いです。これを理解できなければ、問題を解くことはできません。しかし、ここで注意してほしいのは、「必ずしも実験設定や結果を理解してから問題を解く必要はない」ということです。問題文を読んでいるときに分からなくても、とりあえず「ふーん、なるほどね」と思って問題に取り掛かりましょう。そうすると、例えばAやBの問題がヒントになって初めてCが解ける、ということもあります。怖いのは、実験の設定や結果を理解しようとして固まってしまい、問題を解かずに時間を浪費してしまうことです。東大の理科は本当に時間との勝負なので、「そういうことをやった実験なのか、よく分からないけどあとで考えよう」という意識で問題に臨んでほしいと思います。

 以上、①知識の定着を怠らず、②上述したことを意識しながら過去問演習をする、の2点を残りの1ヶ月で必ず実施してほしいです。
しかし、一番大事なのは、「絶対に受かるんだ」という前向きな強い気持ちです。みなさんが東大に無事合格することを、心から願っております!

2016/1/21 宮崎悠介

list page 

ソーシャルボタン

公式Twitterアカウント