【早慶戦】そうけい-せん
早稲田大学と慶應義塾大学との対校競技。特に、東京六大学野球リーグ戦における両校の試合。
(出典:デジタル大辞林)
野球を中心に、スポーツの世界では様々な競技で「伝統の一戦」として注目されるこの2校の対戦。このサイトを見てくださっている人の中にも関心を持っている方はいらっしゃることでしょう。
しかし、ここは受験情報サイトなので、スポーツ情報をまとめるつもりはありません。また、東大受験生のためのサイトですから、早稲田や慶應の学生生活や受験対策について書くわけでもありません。
この企画で取り上げるのは、「入試問題の東大入試との親和性」です。
早慶は東大を目指す受験生の多くが併願校としてリストアップする大学です。研究や就職の実績、施設や教員の充実度などを見ても私大トップクラスであり、難関校であることは間違いありません。
とはいえ、受験生にとって一番の勝負は第一志望校の入試であり、できることならば「併願校のための勉強」は極力減らしたいところです。併願校の入試が第一志望校のものと似た対策で受けられれば、併願校の過去問を解く時間を減らせるだけでなく、その過去問演習が第一志望校のための勉強にも繋がります。これは併願校選びで非常に重要な指針になるはずです。それにもかかわらず、このような視点で早慶の入試を分析した情報はほとんど出回っていません。進路指導や日頃の授業のために熱心に分析をしている教員や講師から直接聞くしかないというのが現状でしょう。
そこで発案されたのがこの企画です。東大受験生を数多く受け持ってきた講師陣が集まり、早慶の入試問題を語る「入試問題早慶戦」。是非お役立てください。
対戦日程・ルール
本企画で取り上げる学部・教科とスケジュールを表にまとめてみました。
早慶をはじめ、多くの私大は学部ごとに受験教科も問題も別々です。また、早稲田と慶應では当然学部構成も異なり、大学全体で比較するのは容易ではありません。
そこでこの企画では、文系代表として「法学部」、理系代表として「理工学部」をピックアップして話を進めていきます(早稲田の創造理工学部建築学科で行われる空間表現は対象外)。
さらに、一口に入試の特徴と言っても、その評価軸は多岐に渡ります。そこで本企画では、入試問題を総合的に評価できる指標として、以下の4つをリストアップしました。
1.形式(記号選択、空欄補充、自由記述などの出題形式の配分)
2.傾向(よく出題される分野や、求められる思考力の程度)
3.分量(与えられる問題量、解答時間とのバランス)
4.知識(必要とされる知識量や、その難易度)
早慶戦と銘打つからにはきちんとスコアで競うことも忘れません! 4つの項目をそれぞれ5点満点で採点し、その合計点で勝敗を決定します。9試合制のこの企画、より多くの勝利を挙げるのはどちらになるのでしょうか!
記事の作成に当たっては、受験対策として充実した内容を揃えることはもちろん、コラムとして気軽に読むことができるようにも配慮しました。ちょっとした息抜きとしてもご期待ください。
それでは入試問題早慶戦、開幕です! お楽しみに!
2016/12/08 小林 凌
次回予告
12月12日(月) 1回戦 理工学部 数学対決
入試問題早慶戦
<開会式>序
<法学部>英語/
世界史/
日本史/
国語
<理工学部>数学/
物理/
化学/
生物/
英語
<閉会式>総括