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特集ブログ ~自身の合格体験を吐き出すだけのブログでは不十分~

 東大生や東大卒業生が、自身の合格体験を基にアドバイスをしているブログや書籍は数多くある。もちろん、有益なものも多い。
 ただし、実際に生徒指導をしていると、自身の東大合格体験はあくまでも一例でしかないことに気づく。生徒を東大に受からせるには、学科知識、教材・模試・過去問の活用法、受験戦略、学習方法のすべてを見直し体系化する必要がある。

 情報が氾濫する時代だからこそ、自身の合格体験を吐き出すだけのブログでは不十分。自らが東大合格体験者でもあり、東大受験専門の塾・予備校の講師として毎年、生徒を東大合格に導いているメンバーのみが運営する『東大入試ドットコム』の特集ブログです。

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2015/12/25
2015年度版 2014年度版 2013年度版 2012年度版 2011年度版 要約用解答欄
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※表のリンクから解答用紙のPDFデータをダウンロードできます。


 英語の解答用紙は大変親切です。指示通りに回答すれば、国語や数学のように回答欄で悩まされることはないでしょう。基本的には解答用紙の枠や行からはみ出さないよう注意すれば問題ありません。


 細かい注意点の確認の前に問題構成を見ておきましょう。年度により若干の変化はありますが、大まかには以下のようになっています。

大問1 (A)要約(記述)  (B)段落整序(記号)
大問2 英作文(記述)
大問3 リスニング(記号)
大問4 (A)文法(記号)  (B)和訳(記述)
大問5 長文読解(記号、記述)


■記述式の問題の解答について■

・大問1(A) 要約
語数に指定があるため計画的に書く必要があります。問題用紙にマス目のついた下書き欄があるので、そこで方針を立ててから書き出しましょう。

・大問2 英作文
 近年は60語程度の自由英作文が頻繁に出題されています。十分な回答スペースがありますが、アルファベットは読み間違いのないよう丁寧に書きましょう。ブロック体、筆記体はどちらでも問題ありません。また、文末には(○○words)と語数を記すようにしましょう。書かなくても点数が引かれることは考えにくいですが、書くのが採点者へのマナーです。


・大問4(B) 和訳
・大問5 長文読解

いずれも和訳問題で、十分な回答スペースが与えられます。字を丁寧に書けば問題ありません。



■記号式の問題の解答について■
2015年度の前期日程一般試験から、記号問題はマークシートに回答する形式になりました。センター試験とほぼ同じなので、センターを乗り切った東大受験生であれば戸惑うことはないでしょう。
ただし、このマークシートは必ず鉛筆(H、F、HB)でマークをするようにとの指定があり、「忘れた場合、大学側では貸し出さない」とされているため、受験の際は鉛筆(H、F、HB)を必ず持参するようにしてください。
※ 実際のところシャーペンを使用している受験生もいますが、シャーペンでマークすると、シートを重ねて回収する際に芯の粉がすれて広がってしまい、うまく読み取ってもらえない可能性がありますので、止めたほうがいいでしょう。

2015/12/25 宮本拓

2015/12/23
東大地理の解答用紙は、世界史や日本史と同じく次のような形式となっています。

⇒PDFファイルダウンロード(全年度共通)

■どんな形か?■
東大地歴の解答用紙はA3用紙表裏。
そこに、30文字×22行の解答用紙が各面2つずつ、計4箇所((イ)(ロ)(ハ)(二)と名付けられています)割り付けられています。
解答用紙の上部には「日本史」「世界史」「地理」のうち一科目を選択して切り取るスペースがあります。

特に時間勝負となる地理では、使い方を知らないと本番でどのように書いて良いか慌ててしまうので、事前に準備・研究しておく必要があります。

■地理で解答用紙を使う上での特徴■
まずは、解答用紙上部の「地理」欄を切り取ること。
これを忘れるor間違える人が本番では必ず出るので、注意が必要です。
その上で、問題に解答していきます。

問題文に指定されている通り、地理の第一問〜第三問は回答欄の(イ)〜(ハ)に記入します。地理は世界史・日本史と比べて小問の数が多いため、各回答欄の使い方に注意する必要があります。

また、問題を飛ばした時に回答欄を間違えないようにすることも大切です。地歴2科目を解く際には世界史第一問→地理第三問→世界史第二問のように、解く順序を工夫する人も多いと思います。解答欄が全く同じ形をしていますので、そういった時に別の場所に書いてしまわないよう、注意してください。

■使い方■
原稿用紙とは異なり、段落・問題の1文字目を空ける必要はありません。また改行も必要有りませんので、1マス目から答案を記入しましょう。

地理で特に注意が必要なのが設問・小問記号の記入です。地理の問題の特徴として、大問内の設問・小問数が多いことが上げられます。大問一つ(第一問など)の中には2〜3つの設問(A, B, Cなど)と設問ごとに小問((1), (2)など)があります。
それらについて、「解答は、設問・小問ごとに改行し、設問・小問番号をつけて」記入することと指定されています。

この「設問・小問番号をつけて」についてですが、答案を書く際に設問番号・小問番号を記入し、改行して答案を書き始めるのではなく設問番号・小問番号の後にそのまま答案を記入する必要があります。

特に地理は先述の通り問題数が多いので2009年第2問のように、改行してしまうと回答欄に収まり切らなくなってしまうケースがあります。


改行をせずに記入すると以下のように18行で収まります。


地理は時間も解答用紙のスペースも余裕があまりない科目です。
少ない時間でいかに正確かつ充分な答案を書くか、そしてそれに邪魔にならないように解答用紙を使いこなすかの準備が必要です。

東大地理受験を目指すのであれば、早い段階から解答用紙を用いて問題演習をして損はないでしょう。

2015/12/23 根本

2015/12/21
東大生物の解答用紙は、次のような形式となっています。

⇒PDFファイルダウンロード(全年度共通)

■サイズ■
理科4科目共通で、A3程度の大きさの解答用紙1枚の表面に第1問・第2問用の解答欄が、裏面にそれらのほぼ倍の大きさの第3問用の解答欄が配置。第1問・第2問の解答スペースは実質B5程度、第3問は実質B4程度となっています。生物は、計算過程を書くような問題がほとんどないので、解答欄をみっちりと全部使うといったことはないでしょう。

■特徴■
上端に、科目選択用の切り離し箇所があります。今まではハサミで切り取るものだったのですが、2015年度入試からミシン目が入って、手でちぎれるようになりました(当サイトには従来のものを掲載)。解答用紙が全科目同じなので、これで採点業務の効率化を図っているものと思われます。

また、生物の特徴として、記述問題が多いということが挙げられます。特集ブログ「東大生物を知る」で東大生物の特徴や問題を解く際の思考法について紹介していますので、詳細はそちらへどうぞ!

■使い方■



物理や化学は計算過程を書く必要があるため、記述量が多くなるので、解答欄を縦に分割するという手法が一般的です。しかし、生物は「○行以内で答えよ」などのように行数指定で記述問題が出題されます。よって、解答欄を縦に分割してはいけません。生物では計算問題も時々出題されますが、計算過程を書く必要はなく、答えの数値だけで大丈夫です。まれに、答えの導出過程を答えさせる出題方式が採られることもありますが、化学や物理のように何行も使うものではないです。また、記述問題や計算問題以外で特殊な書き方をする問題としては、2002年度や2004年度に描図問題が出題されたことがありました。しかしこれも、あまり大きく書かなくても良いものでした。

このような出題傾向なので、生物においては解答用紙を分割せずとも、解答欄が狭くて困ることはありません。というよりも、分割してしまうと記述問題に答えることができなくなってしまうので、解答用紙を素直に使うようにしましょう。

生物の記述問題に解答する場合、1行あたりおおよそ30~40字が目安です。しかし、字の大きさや癖は人によってさまざまですから、過去問演習の際には、PDFファイルをダウンロードして実際に使ってみて、「これくらいのことを書くためには○行くらい必要なんだな」というような、自分なりの感覚をつかんでください!

2015/12/21 宮崎悠介

2015/12/18
東大日本史の解答用紙は、世界史や地理と同じく次のような形式となっています。

⇒PDFファイルダウンロード(全年度共通)

■どんな形か?■
東大地歴の解答用紙はA3用紙表裏。
そこに、30文字×22行の解答用紙が各面2つずつ、計4箇所((イ)(ロ)(ハ)(二)と名付けられています)割り付けられています。
解答用紙の上部には「日本史」「世界史」「地理」のうち一科目を選択して切り取るスペースがあります。

使い方を知らないと「ただの原稿用紙…?」となってしまうので、使い方を事前に研究しておく必要があります。

■日本史で解答用紙を使う上での特徴■
まずは、解答用紙上部の「日本史」欄を切り取ること。
これを忘れるor間違える人が本番では必ず出るので、注意が必要です。
その上で、問題に解答していきます。

問題文に指定されている通り、日本史の第一問〜第四問は回答欄の(イ)〜(二)に記入します。世界史のように大論述があったり、地理のように問題数が多かったりすることは無いので、各回答欄の使い方に苦労することはそこまで無いでしょう。

1点注意することがあるとすれば、問題を飛ばした時に回答欄を間違えないようにすることです。地歴2科目を解く際には世界史第一問→日本史第四問→世界史第二問のように、解く順序を工夫する人も多いと思います。解答欄が全く同じ形をしていますので、そういった時に別の場所に書いてしまわないよう、注意してください。

■使い方■
原稿用紙とは異なり、段落・問題の1文字目を空ける必要はありません。また改行も必要有りませんので、1マス目から答案を記入しましょう。

小問がある時の記入の仕方は注意が必要です。日本史の場合は困らないことが多いのですが、小問記号(AやB)を書いた後は改行せずに、そのまま続けて答案を書き始めることが一般的とされています。つまり、小問Aを「4行で答えよ」と言われた際には30文字×4行−記号1文字分=119字が解答に使える文字数となります。


数学や国語、理科は書くことが多くなってしまった際には「文字の大きさを小さくする」ことで対応ができますが、地歴の場合はそれが効きません。
論述の勉強や過去問の対策を通じて文字数のイメージをつかむことがとても大事になってきます。

「普段は実力が十分にあるんだけど、1文字オーバーしてしまった…」なんてことが無いように、練習を積んでください!


2015/12/18 根本

2015/12/16
 東大化学の解答用紙は、ここ20年以上次の形式となっています。

⇒PDFファイルダウンロード(全年度共通)

■サイズ■
 理科4科目共通で、A3程度の大きさの解答用紙1枚の表面に第1問・第2問用の解答欄が、裏面にそれらのほぼ倍の大きさの第3問用の解答欄が配置。第1問・第2問の解答スペースは実質B5程度、第3問は実質B4程度となっています。第1問・第2問には25行分の罫線が引かれていますが、インクの色が濃いので正直かえって書きづらいです(行を跨いで文字を書くのに見づらかったり分数式の括線がとけこんでしまったり……)。

 近年の東大化学では大問1つがⅠとⅡの2つの別のセクションに分かれており、感覚的には大問が6問あるようなものです。それら2つのセクションを1つの欄に書くことになる上、最近は大問1つ当たりの小問数が大体10を超えるので、解答欄の余裕は殆どありません。


■特徴■
 上端に、科目選択用の切り離し箇所があります。今まではハサミで切り取るものだったのですが、2015年度入試からミシン目が入って、手でちぎれるようになりました(当サイトには従来のものを掲載)。解答用紙が全科目同じなので、これで採点業務の効率化を図っているものと思われます。

 第3問の解答欄が他の倍の大きさですが、化学では例年第3問が有機化学となっており、特に大きな化合物の構造決定の問題などではその広さを存分に活かせます。ただ、解く上での負担が倍になっているとは考えにくく、やはり大問としてはほぼ同じ程度の重さの問題が3つ並んでいると思ってください。


■使い方■
 解答欄の使い方が自由であるとは言え、答えには下線を引く、途中の問題を飛ばしていても番号の順に書くなどといった基本的なことは守りましょう。書いてあることは分かりづらくても何とか拾って採点してくれるものかもしれませんが、成績の良い人の多くは見やすい答案を作ってくるのも事実です。

 導出過程は、物理と違って問題文で指定された場合にのみ書けば十分です。その記述も、そこまで詳しくなくとも大丈夫だというのが通説です。最近は問題数が多く、一問当たりの配点を小さくせざるを得ないので、部分点を設定しづらいと考えられているためです。

 前述の通り、記述を少なくしても設問数が多く欄に余裕はないので、他の理系科目と同様に欄を二分割して記述するのが一般的となっています。かつては「○行以内で説明せよ」という問題も多かったのですが、最近の説明問題は大体字数が指定されるようになっているので、支障は殆どありません。

 ただ、解ける問題から解いていく姿勢を大切にするならば、Ⅰを解き切らないうちにⅡに手を出してみる場面や、そもそもⅡから解き始める場面は少なくないでしょうが、そんなときには何も考えず二分割した右側からⅡを書いていくのがオススメです。Ⅰの記述量が多くⅡが少なくて、後で戻って解いてみた結果Ⅰが左半分に収まらないこともあるのですが、多少見栄えは悪くても下の画像のような応急処置は認められるでしょう。レイアウトに凝りすぎて時間を浪費してしまっては元も子もありませんからね。


 こういったやりくりに慣れるためにも、過去問を解く際には是非、上のPDFファイルをダウンロードして印刷し、実際に自分で書いてみてください!

2015/12/16 石橋雄毅

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