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特集ブログ ~自身の合格体験を吐き出すだけのブログでは不十分~

 東大生や東大卒業生が、自身の合格体験を基にアドバイスをしているブログや書籍は数多くある。もちろん、有益なものも多い。
 ただし、実際に生徒指導をしていると、自身の東大合格体験はあくまでも一例でしかないことに気づく。生徒を東大に受からせるには、学科知識、教材・模試・過去問の活用法、受験戦略、学習方法のすべてを見直し体系化する必要がある。

 情報が氾濫する時代だからこそ、自身の合格体験を吐き出すだけのブログでは不十分。自らが東大合格体験者でもあり、東大受験専門の塾・予備校の講師として毎年、生徒を東大合格に導いているメンバーのみが運営する『東大入試ドットコム』の特集ブログです。

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2013/12/16
■はじめに■
センターの生物は国立志望の文系の人も含め、多くの人が受験する科目ではないかと思います。センター生物は、化学や物理のようなテクニカルな内容や計算は少なく、暗記が得意な人に向いているというイメージがあるかもしれませんが、実際は複雑な計算問題も出題されるので、しっかりとした対策が必要です。


■出題内容■
まずは大問ごとの出題内容を見ていきたいと思います。

番号

出題内容

配点

第1問

細胞                  

20点

第2問

生殖と発生

20点

第3問

遺伝

20点

第4問

環境と動物の反応

20点

第5問

環境と動物の反応

20点


各大問のマーク数は5~7個くらいで、知識系の問題と考察系の問題にわかれています。配点は3~4点といったところで、考察系の問題のほうが配点が高い傾向にあります。
基本的に生物Ⅰの教科書の章とそれぞれの大問の内容がリンクしていますが、以下それぞれの特徴をみていきます。

第1問
細胞についての問題です。知識系の問題が多い印象があります。基本的な細胞の構造や単細胞生物の種類、体細胞分裂など、覚えていれば解ける問題が多いのでさらっとクリアしたい大問です。

第2問
生殖と発生についての問題です。カエルやウニの発生過程はもちろん花粉母細胞、精原細胞、卵原細胞などの減数分裂の問題は頻出ですので、ぜひとも押さえておきたいところです。資料集を使って図で覚えるのが一番効率的だと思います。

第3問
遺伝についての問題です。問題構成次第では難問も作ることが可能で、かつ計算を一番要する大問でしょう。遺伝子の構成など基本的なところから各遺伝子特有の遺伝方法も含め、勉強量を必要とします。小手先の技術だけではうまくいかないのがこの大問だと思いますので、対策に時間をかけましょう。試験中もおそらく時間をかけるべき大問なので、知識系の問題を早めに解き終えて計算問題に時間をかけたいところです。

第4問
環境と動物の反応についての問題です。動物ホルモンだけに限っても、名称、分泌される場所、影響を及ぼす場所、どういう影響をもたらすのか…などおそらく暗記がもっとも必要な章だと思われます。一方で腎臓に関連した尿の計算など計算問題も出題されやすいところですので、ここも勉強に時間をかけたいところです。

第5問
環境と植物の反応についての問題です。ここでも植物ホルモンや発芽条件など覚えることはありますが、知識量はそこまで多くなく、知識をいかした考察問題が印象的です。覚えるべきところは早めに覚えてしまって、考察問題を多く解いておきましょう。


■参考得点■
・総合9割を目指すなら……90~100点
・苦手でもここまでは……85点
・本番で大失敗……80点

世界史でも書きましたが、センター試験は科目を問わずしっかり勉強すれば8割はとれますので、80点は死守できるように勉強しましょう。


■最後に■
センター生物の攻略は知識を覚えたうえで、いかに考察問題を解ききれるかが勝負になります。考察問題は何の実験をしているのかということをはじめ、問題を正確に読解し正確に答えを導き出すことが求められますので、出題方法を知るためにも多くの問題を解く必要があります。実際の過去問や模試の過去問などを活用して問題慣れをしておきましょう。もちろん考察問題を解く大前提となる、知識の暗記も忘れずに…。

2013/12/16 武井靖弥

センター9割への道

倫理・政経世界史地理国語英語
物理化学生物地学数学
総括


2013/12/14
■はじめに■
9割と10割のあいだ。これがセンター地理の目標得点です。
9割までは得点可能、裏を返すと「9割は取れるが10割取るのは困難」と言えます。
問題構成を見てみると、押さえるべきポイントは見えてくるでしょう。そして、どの順で力を入れていけば良いかも自ずと見えてきます。


■出題内容■
時間は60分で100点満点。すべての問題が2点または3点の配点です。
問題構成は以下のようになっています。

問題番号 出題範囲 配点 問題形式

第1問

自然環境…大地形、気候、土壌など

16点

地図穴埋め・読み取り
図表穴埋め・読み取り
正解文・誤文選択

第2問

系統地理

16点

第3問

都市、生活、文化

17点

第4問

地誌

18点

第5問

現代の諸課題

15点

第6問

地域調査、日本地理

16点


小問数は35〜40問程度。時間にはやや余裕があります。
単純に知識が問われる問題と、問題文等を読み取って考える必要のある問題に分かれます。

続いて、各大問を見ていきます。
全大問を通じて、最初の数問は答えやすく、後ろの方に答えにくい問題が混じっています。得点戦略としては、答えやすい問題は全問正解し、答えにくい問題での失点をどれだけ防ぐか、ということになります。


第1問
問1は何かしらの形で地球の全体地図(少なくとも北or南半球)が提示され、それに関する問題が出ます。続いて気温、降水量に関する問題。気温はハイサーグラフが提示されることも。後半は自然環境と何か(ex.災害)を絡めた問題。この辺りに答えにくい(=どのように考えるべきか見えにくい)問題が混じっていることがあります。

第2問
系統地理から1テーマが選択され、統計・地図を絡めた問題を中心に、誤文判定も出題されます。統計等の判定(どこの国の統計か)で難しい問題が出ることも。

第3問
都市・人口に関する問題と文化に関する問題。知識を問われる問題が多い傾向があります。他単元で紹介された特徴ある都市は押さえておくと良いでしょう。また、都市景観に関する問題も度々出題されます。地図帳・資料集等で都市が写真付きで紹介されている都市は見ておいて損はないでしょう。

第4問
地誌。取り上げられた地域に関して幅広く出題されます。第2問と同様、統計等の判定で答えにくい問題が出題されることがあります。

第5問
現代社会に関する問題。領土・人口・宗教・食糧・エネルギーなど、ニュース等でも取り上げられる問題が出題されます。こちらも第3問と同様、知識をストレートに聞いてくる問題が中心です。

第6問
地域調査と日本地理。地形図の読み取りが中心です。地形図は対策の効果が出やすいので、問題を解いて対策しておくと良いでしょう。統計の読み取り等の問題も出ますが、地形の特徴を元に考えることが要求されています。また、日本の産業構造変化を問う問題も出題されることがあります。


■参考得点■
総合9割目指すなら……90点~
苦手でもここまでは……85点
本番で失敗……80点

はじめにも書いたように、地理で満点を狙うのはかなり難しいです。90点台に乗ったら他の科目の対策に時間を回すのも一つ手でしょう。
第4問(地誌)以外は、毎年似た内容の問題が出るため直前まで繰り返し点検が可能です。一方、第4問は過去数年の傾向で出題範囲にある程度当たりをつけることも可能でしょう。過去問研究・演習が威力を発揮します。

また、ところどころで言及した「答えにくい」問題を解くために必要なのは「+αの暗記」では無く、「現在持っている知識を組み合わせて解答にたどり着くプロセスを自分なりに体系化すること」です。解答・解説等を読み込み、自分の考え方に足りない部分は無かったか、点検すると良いでしょう。2次試験で地理を選択する人は、そのトレーニングにもなるので一石二鳥です。

つまりはある程度土台となる勉強が終わったら演習が威力を発揮する科目。他科目とのバランスも考えながら頑張ってください!

2013/12/14 根本紘志

センター9割への道

倫理・政経世界史地理国語英語
物理化学生物地学数学
総括


2013/12/13
 もとより高得点を維持しやすい科目と言われる物理ですが、センター試験で9割を目指すという前提に立って考える上では他の理科科目と大差ありません。必要な学力はしっかり2次試験向けの勉強をしていればいつの間にか殆ど身についているでしょうし、加えて直前期に過去問や模試でのトレーニングを積むことでセンター特有の感覚を掴むことができれば対策としてはバッチリです。


■出題内容■
 試験時間・配点も他の理科科目と同様60分・100点満点。各大問ごとの点数は、年度によって2点分くらいバラつきます。

番号

出題内容

配点

第1問

小問集合

30点前後

第2問

電気                  

20点前後

第3問

波動

20点前後

第4問

運動とエネルギー

30点前後


第1問
 センター物理はまず分野の壁を取っ払った小問集合から始まります。ここから順調にエンジンをかけていきたい所ですが、以降の問題が何かのストーリーのある大問となっていることを考えると、単発の難問を出題しやすいのはここになります。とりわけ、2次対策だけしかしてこなかった人にとって波動や電気の細かい知識問題は苦手となるはずのところで、少ないとはいえ物理でもやっぱり覚えることは覚えないといけないんだなあと思わせられる部分がここに集まりがちです。

第2問
 AとBの2ブロックからなる、電気に関する大問です。試験範囲が「物理Ⅰ」となってからは出題できる計算問題の幅が大きく狭まったので、向きやグラフ、値の大小を問う定性的な問題の比率が高まったように感じます。だからと言って決して楽なわけでは無く、むしろ純粋に定性的な問題の方が苦手だという受験生も多いようです。センター物理で時間が足りないということは稀でしょうから、定性的な議論だけで不安だという人は自分で具体的に値を設定して計算してしまうのも一つの方法です。

第3問
 例年波動分野からの出題となる第3問。こちらもAとBの2ブロックから構成されます。波動は問える知識も少なくなく、また他分野に比べ“典型的”の域を出た、頭を使うトリッキーな出題が近年増えてきているところなので、東大受験生と言えど歯ごたえを感じることもあるかもしれません。教科書を眺めるより実際に問題を解いていたいという人も、「屈折」「回折」「散乱」といった語句の整理や波長による性質の違い、レンズの応用など、実践演習の中で出くわした様々な事柄をしっかり頭に叩き込んでおくべきです。

第4問
 A・B・Cの3ブロックからなる、力学やエネルギーに関する大問です。計算量は一番多くなりがちですが目新しい設定での出題は少なく、2次試験対策が万全だという人にとっては最も安心できる箇所かもしれません。定性的に考えてグラフや物体の様子を答える問題もありますが、計算でも簡単に確かめられる場合が殆どです。


■参考得点■
・総合9割目指すなら……95~100点
・苦手でもここまでは……85~90点
・本番で大失敗……80点

 物理に限らず、センター理科で何より気を付けてほしいのが“設定の読み間違い”です。「いやいやそんなの間違えないでしょ」と仰る方も侮るなかれ。殊に物理となると、読み飛ばして曖昧となった設定を、脳内で勝手に補完して解く癖も少なからずあったりしませんか? 時間的余裕のあるセンター理科であればこそ、見直しに見直しを重ねて積極的に満点を狙っていってほしいですね。

 参考までに、センター理科における私の見直し方法を紹介します。前提として解答時間には普段から十分余裕があるものとしますが、まず一周目は落ち着いて問題文をしっかり読んで解いていく――このとき、正解の選択肢が分かり他が誤りである根拠にまで納得がいったなど、疑いようのない問には印をつけておきます。悩みそうな問題に出くわしたら、深入りはせずとりあえず一つ答えを決め、別の印をつけて先に進むことを優先してください。一通り解けたら、印のついていない問題のみもう一周。特に計算問題はもう一度改めて計算し直してみるのが望ましいですね。それでもさらに時間があれば、悩んだ問題をもう一度悩みに行くなり、定性的に解いた問題を改めて計算で確かめてみるなり、二度目の見直しに入るなりして試験時間を終えます。やり方は人それぞれでしょうが、余った時間を寝て過ごすなんてのは勿体無さ過ぎますよ。

2013/12/13 石橋雄毅

センター9割への道

倫理・政経世界史地理国語英語
物理化学生物地学数学
総括


2013/12/12
■はじめに■
倫政は公民の科目として文系、理系とも受験が可能です。ただ、地歴が二次試験で受験できるのに対し公民は二次試験にはありませんから実質的には倫政を受けるのはほとんどが理系の人でしょう。理系の反対科目としては他に地理や日本史や世界史がありますが、学習量を考えると多くの人が地理か倫政を受けることになると思います。
さて、この倫政という科目は長らく公民の科目から消えていましたが2年前の2012年度入試で16年ぶりに復活しました。ですから参考となる過去問の数が少なく他の科目のように対策が研究されているわけではありませんが、二年間の出題傾向から攻略法を探っていきたいと思います。


■出題内容■
時間は60分で100点満点。すべての問題が2点または3点の配点です。
問題構成は以下のようになっています。

番号

出題内容

配点

第1問

倫理…源流思想・西洋近代思想・青年期・日本思想・現代社会

50点

第2問

第3問

第4問

政治経済…日本政治・国際政治・日本経済・国際経済

50点

第5問

第6問


倫理から大問三題、政経から大問三題が出題され、基本的には上の表に書かれた範囲全てから出題があります。特筆すべきは小問の多くが倫理、政経の単独科目の問題と共通していることでしょう。ですから2つの教科が合わさったからと言ってそれぞれの内容が薄まるということはなく、いずれの教科に対しても十分な対策が必要になります。
各大問にはリード文がついており、その中に出てくる語句に関連して小問が出題されます。倫理分野の各大問の最後には「本文の趣旨と一致する~」という出題があるため、リード文も理解する必要がありますが、政経の範囲のリード文は実質的には小問とあまり関係がありません。読まなくても解くことができます。
注意すべき傾向として、昨年度の試験は2012年度試験から大幅に難化(平均点67.14→60.68)しており、他の公民教科の平均点が60点前後であることを考えると今後も昨年並みの難易度の問題が出ると予想されます。


■学習アドバイス■
倫理と政経両方の分野をカバーする必要がありますから、覚えるべき量は意外と多いです。単なる丸暗記ではなく、例えば西洋近代思想であれば、

イギリス経験論(ベーコン→ロック→バークリー→ヒューム)⇒懐疑主義に陥り限界
VS
大陸合理論(デカルト→パスカル→スピノザ→ライプニッツ)⇒絶対主義に陥り限界

人間の内面性に目を向けたドイツ観観念論(カント、ヘーゲル)へ


といったおおまかな流れをつかむと効率的に覚えられます。
とはいってもややこしい部分も多いですから、ずっと参考書を眺めるよりも過去問や模試を使ってより実践的な練習を積んだ方がいいでしょう。選択肢を消去法で絞っていくコツや頻出範囲もつかみやすくなります。おすすめは一単元の学習を終えるごとにその範囲の過去問をいくつか解いてみることです。倫理、政経単独科目の過去問も分野ごとに使えば有効利用できます。またその際には不要なリード文も読んでみてください。たいていのリード文は特定の範囲がストーリーになっており、学習内容を整理するのに役立ちます。
また2012年度にはオバマのプラハ演説、2013年度にはアラブの春といった時事問題も出題されています。新聞やインターネット等で最低限のニュースにはアンテナを張っておきましょう。


■参考得点■
総合9割目指すなら……90点~
苦手でもここまでは……80点
本番で失敗……74点

数問は難しいものが混ざっていますが、ほとんどが頻出問題か少し考えればわかるような問題です。苦手分野をなくして対策すれば大崩れすることは少ないでしょう。
反対科目はあまり時間をかけていられない教科だと思いますが、結局は暗記がモノを言いますから隙間の時間をうまく利用してセンター最初の科目を乗り切ってください。

2013/12/12 宮本拓

センター9割への道

倫理・政経世界史地理国語英語
物理化学生物地学数学
総括


2013/12/11
 センター試験の化学は、全体的に見れば素直な問題が多く、高校の学習内容を理解できれば安定した得点を期待できる科目ではあります。ただ、化学という科目の特性上、知識が問われる問題と計算問題の両方をバランスよく、かつ限られた時間内に正確に解くことが要求されます。また、センター試験はマーク形式ということもあり、知識が問われる問題では“ひっかけ問題”が出題されることがあるので、過去問演習を通じて問題に慣れておくことが必要になってきます。


■出題内容■
 それでは、出題内容を確認していきます。試験時間は60分で100点満点。大問は4つで構成されており、出題分野・配点は次表のようになっています。

番号

出題内容

配点

第1問

物質の構造、小問

25点

第2問

物質の変化(反応熱、酸と塩基、酸化還元反応)

25点

第3問

無機化学

25点

第4問

有機化学

25点


第1問
 単体・化合物の区別や、原子の構造、周期表、物質量や濃度に関する問題が多く出題されます。また、日常生活と化学との関わりとして、広く身の回りで見られる現象を化学的に捉えさせる問題も出題されます。基本的な内容ですが、焦らず確実に得点することが大事です。

第2問
 反応熱や酸と塩基、酸化還元反応といった分野から出題されます。酸化還元反応では主に電池・電気分解に関する問題が見られます。計算問題が最も多く出題される大問でもあり、この問題をいかに速く効率的に解くかが全体的な時間配分を大きく左右するでしょう。

第3問
 周期表で見られる元素の性質について問われる問題が出題されます。基本的には覚えることをしっかり覚えていれば解ける内容になっており、学習量がものをいう大問といえるでしょう。ただ、酸と塩基などに絡めて理論化学との複合問題として出題されることもあるので注意が必要です。

第4問
 有機化合物に関する問題が出題されます。有機化学の基本知識の理解を問う問題と、構造決定のように知識を使って応用的な問題を解くことが要求されます。思考を試されるので、第2問と同様にいかに速く解くかが重要です。過去問などを活用して問題に慣れておくとよいでしょう。


■学習アドバイス■
 計算問題は、答えを選択肢から選ぶ形式のため、ある程度の曖昧さを残して計算することができます。四捨五入などを使って概算を求めるといった技術を状況に応じて使えるようになると、時間短縮に役立つでしょう。
 第3問や第4問で問われる知識は量的にもかなり多くなってきます。その場しのぎで暗記しても点数をあげていくのはなかなか難しいかもしれません。しかし、理系の学生で2次試験を化学で受験するとなると満点を取って当たり前という分野でもあるので、この分野が苦手という受験生は気を引き締めて、今すぐにコツコツと知識を詰めていきましょう。今まで解いてきた問題集やセンター模試の問題、過去問などで間違えた問題を洗い出し、暗記カードを作って通学時間に見るなどすると限られた時間を有効に使えるはずです。

 加えて、年度によって数問、難問と思われる問題が出題されることがあります。
 例えば第2問、第4問の計算や思考を問う問題では、学校の問題集では見たことの無いような実験について解答することを求められることがあります。このような問題は、“つまりどういう化学反応が起きているのか”“つまりどういうことをやっているのか”ということを考えるようにしましょう。基本原理は教科書や問題集で勉強してきたことが、ちょっと化けの皮をかぶっているだけということがほとんどです。
 また、第3問、第4問の知識を問う問題では、選択肢に見たことも聞いたこともないような説明文が含まれていたりすることがあります。このような問題は、意外と単純な選択肢が答えになっていることが多く、意味の分からない選択肢に惑わされないことが大切です。もちろん、ある程度きちんと勉強していることが前提ですが……。


■参考得点■
・総合9割目指すなら……96~100点
・苦手でもここまでは……88~92点
・本番で大失敗……80点

 センター化学は、数学のように問題がストーリーになっているわけではないため、本番に限って大失敗することは稀ですが、一応上記のように設定しました。つまらない計算ミスをなくすことと、ひっかけ問題に引っかからないことが高得点のカギになってくるでしょう。

2013/12/11 川瀬響

センター9割への道

倫理・政経世界史地理国語英語
物理化学生物地学数学
総括


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