特集ブログ

英作文(2016-A)

今回取り上げるのは2016年の問題。2の(B)での英作の形式に驚いた人もいるとは思いますが、まずは2015年度に引き続き絵の説明の問題になった2の(A)について見ていきましょう。…


今回取り上げるのは2016年の問題。2の(B)での英作の形式に驚いた人もいるとは思いますが、まずは2015年度に引き続き絵の説明の問題になった2の(A)について見ていきましょう。

今年も思ったことを述べる問題ですね。思ったことを述べる問題は状況設定が自由です。自分の思い描いた状況をうまく説明しつつ絵の内容に触れながら自分の思ったことを表現していくと良いでしょう。

<状況について>
遠近法を使ったトリック写真であると考えるのが一般的でしょうか。撮影者がカメラに指を近づけることであたかも猫が指より小さい幻覚を抱かせた、と書くのが正攻法でしょう。しかし遠近法をうまく説明する自信がない人もいるのではないでしょうか。そのような人は別の発想をすることも出来ます。例えば河合塾は猫がミニチュアのフィギュアであり、本当に指よりも猫が小さいと解釈した模範解答を出しています。


<思ったことについて>
遠近法だと捉えれば、この遠近法という手法の面白さについて触れると良いです。自分もこのような写真を撮ったことがある、だまされたことがある等々、遠近法についてであれば構わないでしょう。さらにそこを深めて幻覚や感覚の不完全性に踏み込むと東大英作らしさが出てきますが、字数との相談ですね。猫がフィギュア等だとした場合は例えばフィギュアを動かすことになった経緯を想像する等すると良いでしょう。

<表現について>
遠近法:perspectiveを知っていると書きやすくなります。単語帳は隅々まで見ておくとこのような時に困らないと思いますよ。とは言えこの単語を知っている人は多くはないはず。そんな時に他の表現を使って言い換えたいところ。a kind of visual illusion with distance や a illusion which makes thing appear too big or too small from its real size など。やはり言い換えるとと字数の制約がより厳しくはなるのでなるべく的確な表現を知っておきたいところ。

それでは実際の東大生は何を思ったのでしょうか。今回は工学部S君の答案を見てみましょう。


■ S 君の答案


2行目のhuman’sはhumans’に、3行目のcatもcats、またはthe cat、a cat等に直すべきですね。このように名詞を使うときは必ず加算か不可算の確認をし、加算ならば単数形か複数形かの確認はしましょう。
加算名詞に勘違いしやすい不可算名詞としては、furniture(家具) luggage(荷物) advice(助言) あたりが有名どころです。
 但し、同じ単語であっても加算名詞か不可算名詞かはその単語をどのように捉えているかによって変わります。以下の例文のように同じshame であってもそれを恥という感情でとらえればこれは不可算名詞ですが、これを恥ずかしい出来事として捉えると加算名詞になります。

I feel shame when I make a mistake.
(私は間違えた時に恥ずかしさを感じる。)
It was a shame not to come in time.
(時間通りにこられなかったのは残念だ。)

明確な境界を持っていないものは基本的に不可算名詞になります。自分の感覚と照らし合わせてあわなかったものを重点的に覚えていくと良いでしょう。

5行目のaroungは aroundのスペルミスですね。the other way around(あべこべに、逆に)やvice versa(逆もまた然り、逆のこともなりたつ)は伝えたいことをスマートに伝える上、字数を減らせる表現なのでぜひマスターしておきましょう。 また3行目のsense of distanceですが、写真で実際に感じられるのは猫や手の大きさなのでここはsense of size とするのが良いでしょう。

文法以外の点については良い答案です。東大英作らしい深い考察をシンプルな表現でまとめられているので、英作文で文法のミスがほとんどなくなった人は内容面でより深みを出せるように考えを日頃巡らせるといいですね。このときなるべくシンプルな表現にこだわるのも減点されないうえで大切です。


以上を踏まえてS君の答案をブラッシュアップしてみました!

I think what is interesting about this picture is that this picture shows how uncertain humans’ sense of size is. Though we know that cats are bigger than our fingers in real world, we can’t help feeling the other way around through this picture. Therefore, we should take care of what we see and always doubt that what we see is true.


その他の解答例

This photo appears strange. The cat seems smaller than fingers. But I know that this strange situation is caused by perspective. It is a technic in taking photos. To make the cat appear smaller than his fingers, the man intentionally leaves the cat away and puts his fingers near his camera. This technic is simple but can make a deep impression. I want to take pictures like this.

2016/4/14 桜庭一啓

list page 

ソーシャルボタン

公式Twitterアカウント