そもそも大学の授業って?
大学の授業ってどんなものでしょうか?
高校までの授業と違う? 一緒……? 疑問に思う方もいるかもしれません。
大学の授業は大きく分けて、講義・演習・実験・実習に分かれます。
・講義…高校までの授業と似ていて、先生が授業内容について資料等を用いて説明する授業です。
特徴としては、大人数であることが挙げられます。
学部や授業によっては数百名単位の講義もあります。
・演習…「ゼミ」のことを指します。数名〜多くて数十名で、文献購読や、討論・発表をします。
演習では、ずっと黙っているということが無いため、
自分も意見や考えを述べる機会があり刺激になります。
・実験…理系の授業に見られます。高校までの理科実験の高度な版だというとイメージしやすいでしょうか。
大学には研究のための高性能の装置や器材があります。
それらの使い方を学ぶとともに、基礎的な実験の手法を学びます。
・実習…大学の外に出て、フィールドワークをしたり専門技能を実際に使う練習をします。
(教育実習などもその一つです。)
大学で学んだことを社会に対して活かすための場となります。
また、東大では授業手法や学習環境等の研究も行っています。
大学教育総合研究センターを中心に、新しいプログラム等の開発が行われ、授業等に取り入れられています。
どんな授業がある?
東大では1年間で4500もの授業が行われています。
といってもこれは3・4年生の授業だけで、1・2年生や大学院の授業を入れるとそれよりもはるかに多くの授業が行われていることになります。
これらの授業の中から自分の興味のある授業を探し出すために、授業ごとにシラバス(授業計画)が作成されています。一部は、東京大学授業カタログから見ることが出来るほか、各学部のホームページで公開されていることもあります。自分の関心のある学部にどのような授業があるか、一度調べてみてはいかがでしょうか?
また、授業で使われる教科書は東大生協のホームページから見ることができます。
面白そうなものがあったら買ってみて、大学の勉強を先取りするのもアリかもしれません。
それでは、実際に授業を受けた先輩方の声を聞いてみましょう!
国際政治 <法学部>
講義内容
映画評論家としても有名な政治学者、藤原帰一による講義。
国際政治を理解する上で基礎となる理論を、事例を交えながら時代を追って紹介します。
扱う時代としては17世紀の主権国家体制の成立〜現在の紛争等までが対象です。
学んだこと
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現代の国際政治を理解する上で必要な項目&視点を一通り学ぶことができました。
テーマの例としては、「権力とは何か?(ソフトパワーとか最近言いますよね)」「外交と軍事の狭間はどこか?」などがあり、その問いが分かってくると現在世界で起きていることが何となくイメージがついてきます。(勿論、その見方が絶対的に正しいわけでは無いです)
また、「破綻国家」という概念は現在の中東・アフリカで起きている現象の仕組みを理解する助けになりました。
関連情報
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藤原帰一Twitter ※映画関連ツイート多め
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国際政治(放送大学出版会)
談・根本紘志
Sustainable Urban Management <工学部都市工学科>
講義内容
IARUという、東大、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、イェール大学といった世界の名だたる大学が加盟する大学連盟による集中講義。東大に短期留学している各大学の学生(主に大学院生)と一緒に講義を受講することが出来る。英語による講義。
持続可能な都市開発という観点からの、都市工学、社会基盤学、建築学の各学科の教授らによるオムニバス形式。
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学んだこと
オムニバスの講義であり、各講義ごとの内容の繋がりは薄い(地球温暖化を扱う講義もあれば、下水処理、建築の美学的なものを扱う講義もある。)。講義内容から何かを学ぶというよりも、英語での講義、ディスカッションを通じて英語のスキルを磨くことが出来るのが魅力。とは言えネイティブの大学院生と専門的な話題についてディスカッションをすることになるので日本人的には結構辛い。英語でのコミュニケーションスキルを向上させたい人にはオススメ。
談・大澤英輝
特別実験/理論演習<理学部物理学科>
講義内容
理学部物理学科に進学した学生には、卒業のために必要な論文というものが課されていない。
代わりにということなのだろうが、1研究室当たり学生2人が振り分けられて、そこで週3日午後を丸々使って実験もしくは輪講をする時間が設けられている(必修)。
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実験の場合、ペアの2人と教授(場合によっては助教)とが学期初めにテーマを相談・決定、アドバイスをいただきながら半年間自分達で実験を重ねて、学期末に最終報告としてプレゼンテーションしたり結果をレポートにまとめたりというのが基本的な形となる。
1・2年次(物理学科では3年次にもあるが)に課されるような学生実験とは違い、個々での実験は予め誰かに道が整備されているようなものではなく、完全にオリジナル、そもそも上手く行くかどうかもわからないもので、最終的に満足いく形に着地できるかは最初のテーマ設定と自分達の努力次第である。
良い結果が得られた場合、それを論文にする人もいる。
輪講という言葉にそもそも馴染みが無いという人は少なくないだろうが、これは専門的な教科書等を、毎回範囲を決めて皆で一緒に読み進め、議論していく形のものを言う。
学期初めに使う教科書を決定した後は、毎回各範囲毎に決められた担当者が教授を含む皆の前でひとしきり解説する中で、聞き手からの質問やツッコミが入ってきて議論が始まる、といった感じである。
教授によっては相当意地悪な質問で学生をイジメてくるので、自分の発表の前は皆必死になって準備をするのだが、それでも大変なことになる時は大変なことになる。
勿論そこでの経験の分、かなり力もつくのだが。
それぞれどれぐらい負担になるものなのかは、学生のやる気や教授・研究室の方針にもよる。
大変なテーマだと、実験の改善策を考えるのや教科書の細部を検討するのに、最新の論文をいくつも引っ張ってきて読まねばならない場合もある。
多くの学生がそのまま研究の道に進む学科ゆえ、これがいわばそこでの生活の前身ということなのだ。
テーマは当然振り分けられた研究室が普段から取り組んでいることに近いものになるので、普通は自分が将来的にやろうと思っていることと関連のある研究室を希望する。
学んだこと
教授と直接密に関わり合い続ける機会というのはそう多くないもので、自分はこの機会が実質的に初だったのですが、まず何より教授たちの頭の回転の早さ・仕事のスピードの速さに驚かされました。
もとの地頭の良さも重ねてきた経験値も、伊達に東大の教授になるだけのことはありません……!
学んだこととして専門的過ぎない具体例を一つ挙げると、物理的な“オーダー”の考え方は大変印象に残っています。
実験の中で、図にするととても複雑になる回路を組み、そこに高電圧をかける必要があったのですが、自作の回路は端子が剥き出しなので、感電には入念に注意せねばなりません。
大体5mAの電流が人体に流れると危険だと言われているのを踏まえ、もし感電したとしても1mA未満の電流にしかならないようにしようということになりました。
さて、その複雑な回路にいくらまでの電圧ならかけて良いのか……? という場面。
使っている抵抗も4.8kΩとか中途半端な値のものばかりで、実験装置を目前にして実験までにどれだけ計算が必要なんだ……と絶望していたのです。
しかし教授はさして苦も無いように、4.8kΩなんて大体1kΩと見て、これが並列に繋がっててここの抵抗値は小さいからとりあえず無視して大体……とあっという間に計算を終えてしまうではありませんか。
そう、実験におけるこのような場面に求められているのは正確な数値などではなく、最低限身の安全が保障されるに足る大体の“オーダー”なのです。
場面に応じて求められる精度が違うのだから、情報はその必要な精度に応じて大雑把に評価してやれば良い、というのは大事な学びかなと、今でも思っています。
談・石橋雄毅
英語一列 <前期教養>
講義内容
クラスや教員によって変わってくるが、基本的には教科書に沿って和訳をしたり内容について議論したりと、おそらく多くの人の思っているであろう高校時代の英語の授業と大きな違いはない。映像教材を用いたリスニングも行われる。
学んだこと
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『教養英語読本』という教科書を用いて学習するが、その名の通り扱う文章は歴史・心理学・生物学・芸術など多岐にわたっている。英語の力だけでなく、教養も深まる授業だと思う。
関連情報
上記には『良いこと』をメインに書いたが、実際は担当教員によってかなり印象が異なる授業になると思う。担当教員は基本的に学生が選べるものではないので、ほぼ運次第である。教員によっては予習を強制する人もいるし、毎回小テストを設ける人もいる。授業がつまらないと毎週ごとに受講人数が減っていくのも他の講義と変わらない。(ただし、少しでも平常点を確保したいなら授業に出席した方が良いのは言うまでもない。)
入学して最初の夏学期のクラスは、入学試験の英語の成績によって上からG1・G2・G3に振り分けられる。G1では授業が英語によって進められ、ディスカッションなどの応用的な内容も扱う。G2・G3では日本語によって授業が進められるが、G2はG3よりも教科書の扱う範囲が広い。また、G2・G3では希望によって英語による授業が行われる『English Only』と呼ばれるクラスを受講することもできる。
冬学期のクラスは夏学期の成績によって決められる。
期末試験は全クラス共通で、読解問題とリスニングの問題が出題される。
談・川瀬響
英語二列(ALESS) <前期教養>
講義内容
ALESS(Active Learning of English for Science Students;)は、1年生の理系全員を対象とした英語の必修講義の一つであり、英語の科学論文を書き、その論文についてプレゼンテーションを行う授業である。その過程で、科学論文の分析やフォーマルな論文の書き方を学ぶ。
学んだこと
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完全ネイティヴである教師のもと全て英語で行う授業は大変ではあったが熱心かつ丁寧でわかりやすい説明のおかげで大きな困難なくこの授業を終えられたのは良い経験となった。また、科学論文に多く触れられたため、自分の知識も増え、英語力も磨かれたと思う。
科学論文を英語で書き上げるのは大変ではあるがその分取り組めば取り組んだだけ得られるものも大きい。
談・桜庭一啓
英語二列C <前期教養>
講義内容
映画の鑑賞やニュースのリスニングなどクラスによって内容は変わってくるが、いずれも実際の場面で使われる英語に触れ、理解を深めることを目的としている。
学んだこと
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映画は同じシーンを念入りに確認するため、さりげない言い回しや受験には出てこない表現を細かに見ることができる。
また会話の状況や話者のテンションがわかりやすいので、実際に英語を話すとき、いつどんな表現を使うのかが身につく。
少しネイティブっぽい英語が話せるようになる...かも。
なんといっても映画が単純に面白いのが利点。英語が好きでない人でも、飽きずに学習することができる。
また、英語で多々使われる皮肉や誇張、ジョークを1つ1つ解釈するので、英語のノリのようなものの片鱗に触れることができた。
他の英語の授業と同様、出席は非常に重要。
談・宮本拓
計量社会科学 <前期教養>
講義内容
基礎統計で学んだ手法を現実のデータに用いることで社会科学としての統計手法からレポートの書き方まで総合的に学ぶ。現実のデータを用いて統計学が実際にどのように使われているかを学ぶ過程の中でデータの性質に応じた最適な手法を学ぶ。
学んだこと
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実験環境を整え、なるべく不必要な要素を除くことができる科学実験と違い、社会統計で得られるデータには不必要な要素が多く含まれている。それらの取り除き方を知ることができたのが一番の収穫。
変数の取り方や検定の適用により一見すると信じられうる統計結果の嘘を暴けるのも、この授業の面白みであり、文理問わず受講してみると良いと思う。
談・桜庭一啓
現代物理学 <前期教養>
講義内容
田崎晴明教授による物理学の深みに迫る講義。田崎教授の軽快な面白いトークと共に高校物理をベースとして様々な現象の解析を行う。年度により講義テーマが変化し、2014年度はスケール不変性について、議論を展開した。過去には自発的対称性の破れに関する講義も行っており、物理好きにはたまらない講義内容となっている。
学んだこと
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スケール不変という考え方を身につけることができた。スケール不変とはある系の変化が特定のスケール(長さや質量など)を持たないことである。スケール不変の魅力は全く異なる現象に見えるものでもスケール不変な量に注目することで、似た現象に見ることができるところにあるように思える。
関連情報
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田崎教授のHP
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スケール不変の講義
田崎教授の明るい性格と面白いトークは見ておくべき。固い講義の多い東大では数少ない教授かと。単位を取ったにも関わらず、田崎教授の講義を受けるリピーターもいるとか。
個人的には講義後半がランダムウォークを扱った数理になってしまって残念に思う。もっと具体的な現象について触れたかった。
談・桜庭一啓
ジェンダー論 <前期教養>
講義内容
セクシュアリティーとジェンダーの社会学。
結婚やセクシャルマイノリティーのほか、日本におけるジェンダーの問題点などを扱う。
学んだこと
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高校までは正面から扱うことのなかった性の問題に触れることで、ジェンダーの問題がより身近なものとして感じられるようになった。「現在の恋愛結婚は歴史的、文化的にみて非常に特異である」など、自分の常識が覆されることも多かった。
瀬地山教授のトークだけでも聞く価値アリの名物授業。曰く、3億円手に入れるには宝くじを買うより東大女子と結婚する方が圧倒的に確率が高い。
内容も興味深いものが多く、東大生という立場から考えた内容になっているため、共感できる部分も多い。
試験はあるテーマに対する自由論述であるため、授業を聞いたうえで自分の考えを練っておく必要がある。
談・宮本拓
図形科学Ⅰ <前期教養>
講義内容
一年理科生の準必修科目です。
3次元立体形状の図的表現および形状処理といった図法幾何学の基礎を学びます。
コンパスと定規を用いた多様な図形表現が身に付く授業です。
学んだこと
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実際にコンパスと定規を使いながら、投影法を学んでいきます。
表現によってさまざまなルールがあるため覚えることは多いですが、空間・立体に対する把握・伝達・認識能力を養うことができます。製図に関する基礎知識が身に付きます。
関連情報
この講義には図形科学演習Ⅰという科目があります。この科目では、図形科学Ⅰでは扱わなかった透視図法や立体展開などを学び、模型製作を行います。立方体や円錐ではなく、具体的な椅子の作画などを行います。
・参考書
東大入試の数学にて、「正八面体を上から見た図を書け」という問題があるのをご存知でしょうか。
この問題をはじめとした空間認識を体系的に学ぶことができるのが、この講義の魅力です。
談・亀田真由
図形科学Ⅱ <前期教養>
講義内容
2年理科生の準必修科目です。
Ⅱと題目がついていますが、Ⅰとの直接的な関連性はそれほどありません。ただし、Ⅰを学んでいた方がⅡで用いるアプリケーションの処理を直感的に理解できます。
この講義ではAutodeskのInventor,3dsMaxを用いてCADおよびCGソフトの基礎を学ぶことになります。
テキストに沿って課題をこなしながら実践的に学んでいきます。最終課題までやることによって、建造物や椅子などの立体物をCGで作製できるようになります。
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学んだこと
CADを使う設計にかかわる学科に進みたいと思っている人にとってはそのとっかかりとなるため、非常に役に立ちます。機械設計や建築設計、航空設計などに興味のある人には楽しく、とって損のない科目です。
また、2D,3Dモデリングに興味のある人にとっても入門として適切な科目です。
講師の先生も分野が多岐にわたるため、どの分野の先生に当たるかによって授業の進め方が微妙に異なることも面白さかもしれません。
関連情報
この科目でも図形科学Ⅱ演習という科目があり、こちらは図形科学Ⅱとは異なりアプリケーションを使わずに、Javaを用いたプログラミングとしてCGを学ぶ科目です。より情報科学的な知識を必要とするため、ある程度Javaやプログラミング言語処理に馴染みがないと難しいです。筆者も履修しましたが、ついていくので精一杯でした。
・教科書
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Autodesk Inventor
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Autodesk 3dsMax
※授業では学生無償版を使用します。
談・亀田真由
電磁気学で使う数学 <前期教養>
講義内容
理系1年が冬学期にとる必修科目である電磁気学の中に登場する場の解析について数学的に深掘りしていく授業。スカラー場、ベクトル場の線積分、面積分、体積分をその基本となる考え方から学び、導出する。これらはいずれも2年時に習うこと故その先取り学習となる。また、座標系によるこれらの場の解析結果の違いや、その変換等の発展的な内容まで踏み込む講義となっている。
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学んだこと
何気なく電磁気学で登場した公式の数々の数学的な正しさをその導出過程から理解できたことにより、電磁気学の計算で応用的な立式ができるようになった。また、電磁気学に完全にフォーカスしているため、電磁気学の授業と並行して受講して、無駄なく電磁気学の公式が学べた。
この講義が受講できるのは電磁気学のある1年の冬学期のみ、よって完全に電磁気学のためだけにあるような授業である。
主題科目ゆえ気軽に取れるのも良い。
談・桜庭一啓
日本の政治 <前期教養>
講義内容
第二次世界大戦以降の日本の政治について、講義形式で紹介します。
進め方は主に課題+講義で、課題(毎週〜隔週で、文庫本1冊くらいの要約)を提出&コメントという形。
学んだこと
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大テーマが、「日本の首相はなぜよく交代してしまうのか(小泉さんが異例といわれるほど)」。先生の専門分野ということもあり、色々な角度から面白い話が聞けました(例えば、参議院が実はネック、とか)。他にも、文献のまとめ方(学年が上がると大事)やレポートの書き方・調査の仕方など勉強になりました。
関連情報
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教授Wikipedia
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教授Twitter
内容はハードですが、面白い授業です。先生がアメリカ留学経験あるせいか、受講生全員(結構多い)の名前を覚えようと努力してくださり、気軽に話かけてもくれます。
受講生も政治に関心ある人や公務員志望の人が多く、関心の近い友達に会えるかも。
談・根本紘志
反応化学 <前期教養>
講義内容
有機化学を中心に、化学結合の種類、化合物の命名法、主な反応の機構などについて学ぶ。
学んだこと
マルコフニコフ則やヨードホルム反応、エステル化など高校化学でも扱ったことから、ウイッティッヒ反応などのちょっと聞きなれないことまで、有機化学における反応の仕組みを学んだ。
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高校化学における有機化学では、化合物の性質や反応を覚えるばかりで、『なぜそのような性質なのか』『なぜそのような反応が起こるのか』についてはあまり学ぶことはできない。この授業を通して反応の仕組みを学び、改めて有機化学反応はパズルのように考えることのできる面白い学問だということが分かった。そして、原子や分子を組み合わせることで今までにない医薬品や物質が合成できることの面白さに気づいた。
ちなみに、この講義では学生が教員を選ぶことはできない。基本的にどの教員でも同様の範囲を扱うが、教員によって若干違いはあるだろう。
談・川瀬響
物質化学(文科生用) <前期教養>
講義内容
一年文科生の選択科目です。
担当は化学オリンピック等にも関わっている先生。化学に関する最新トピックを、文科生でも分かるように解説してくれます。
地球温暖化や環境ホルモンなど、聞いたことのある問題について、新しい視点が生まれるかも?
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学んだこと
一言で言うと、グラフ・言説を批判的に読む力だと思います。
例えば、CO2が増加したから地球が温暖化したという議論がありますが、それは逆に地球が温暖化したからCO2が増加した、ということはできないか…? など。
もちろん、上の議論のどちらかが合っていてどちらかが間違っている、と言うことはできませんが、「もしかしたら違うかも…?」と考えるきっかけとなりました。
関連情報
授業内容は勿論ですが、先生の毒舌もなかなか楽しめます。文部科学行政に関心のある人はぜひ受けてみてください。
・参考書
談・根本紘志
法と社会と人権ゼミ <前期教養>
講義内容
東京大学には、学生が自身で講師を招いて授業を開くことができる全学自由研究ゼミナールという制度があります。
本ゼミナールはその制度を利用して開講され、人権派弁護士として活躍される川人博弁護士を講師に招き、様々な方へのインタビューやフィールドワークを行い、受講者の関心に沿ったレポートをまとめています。
学んだこと
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僕自身は大学1年の夏学期にこのゼミを受講しましたが、現在にも活きる様々な体験をすることができました。
例えば現在テレビで活躍されている教育評論家の方や重大事件を担当した弁護士の方、拉致問題に関わっている方など現場の第一線で活躍されている方から色々なお話を伺えたことは大きかったです。
また、将来弁護士や官僚など公的分野で働くことを目指す学生が多く所属するのも本ゼミの特徴です。理科生も多く参加しているので、このような分野に関心のある1・2年生はぜひ受講してみると良いのではないでしょうか。
関連情報
希望者で夏・春にフィールドワークに行くようです。被災地や沖縄など、社会問題としてホットな現場の最前線の話題を聞くことができます。
・参考書
・Facebookページ
https://www.facebook.com/kawahitoseminar
談・根本紘志