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東大入試数学攻略のために,試験本番中に意識すべき具体的なポイントを3つご紹介します。なお,この記事に書いてある「マルチラウンド法」が万人に合うとは限りませんが,高得点を出している多くの人(筆者の知人なのでサンプル数は少ないですが)が実践している方法です。


量,時間について

理系:大問6問,150分
文系:大問4問,100分
大問1問は1〜3個の小問で構成されています。


全問解く必要は全くありませんが,簡単な問題を逃さないことがとにかく重要です。一問ずつじっくり取り組むのではなくて早めに全問題に軽く挑戦しましょう。そして,問題の難易度を把握して簡単なものから詰めていく(マルチラウンド法)のがオススメです。
実際に試験にどのように挑むべきか,例を記事末に載せています。


解答について

東大入試の問題と解答用紙に解答用紙のサンプルがあります。


理系の第3問と第6問は他の問題の二倍の大きさで,ゆったり書くことができます。一方他の問題の解答用紙はわりと狭いので,それなりに簡潔に書く&解答用紙をうまく使う必要があります。解答用紙の真ん中に縦線を引っ張って二段に分けて書いていくのがオススメです(解答スペースを効率よく使える&見直しもしやすい)。

※解答用紙二段組の例



検算について

検算は超重要です。特に東大入試では複雑な場合分けや長い計算を要求する問題が多く出題されるので,非常に計算ミスをしやすいです。ちょっともったいないかなあと思うくらい検算に時間を費やしましょう。


検算には大きく分けて二通りあります。
1.自分の計算,論理の流れを「見直す」
2.他の方法で答えの正しさを確認する


2は例えば「確率が自分の感覚と答えの数値がそれなりに近いことを確認する」「数列の一般項にn=1,2などを代入して確認する」などです。
1をやるのはもちろんですが,2の方法も重要です。答えがおかしくないことを確認するいろいろな方法を普段から蓄えておきましょう。


マルチラウンド法の例

解き方,時間配分の例(文系の場合,理系も考え方は同じです):
〜第一ラウンド(30分)〜
大問1を5分くらい考える。おそらく考え方は分かったが計算がめんどくさそう,保留。
大問2を5分くらい考える。確実に考え方も分かったし正解できる自信がある。
→さらに15分かけて清書までして1完
大問3を5分くらい考える。全く分からない,難しそうなので飛ばして次に。
大問4を5分くらい考える。分からない。けど頑張ればできなくもなさそう,保留。


〜第二ラウンド(40分)〜
大問1トライアゲイン。最後の小問が意外と解けない。
解けたとこまで清書して15分費やす,1完半
大問4と3を往復するも,どちらも分からない。
大問3のできたとこまで清書。1完2半


〜第三ラウンド(15分)〜
残った問題が突破できないので気持ちを切り替えるために,
解けた問題を丁寧に検算して自信をつける。


〜第四ラウンド(15分)〜
残った問題を頑張る。刻々と時間が過ぎていき悲しいが,
検算で1完2半は確保しているのでそれなりに落ち着ける。
粘った末大問4が解けた。
清書して終了。2完半


<おまけの一言>
東大形式の模試を何度も受けて本番に慣れるというのも重要です!

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