受験対策

東大入試の解答用紙 第7回:生物

東大生物の解答用紙は、次のような形式となっています。

⇒PDFファイルダウンロード(全年度共通)

■サイズ■
理科4科目共通で、A3程度の大きさの解答用紙1枚の表面に第1問・第2問用の解答欄が、裏面にそれらのほぼ倍の大きさの第3問用の解答欄が配置。第1問・第2問の解答スペースは実質B5程度、第3問は実質B4程度となっています。生物は、計算過程を書くような問題がほとんどないので、解答欄をみっちりと全部使うといったことはないでしょう。

■特徴■
上端に、科目選択用の切り離し箇所があります。今まではハサミで切り取るものだったのですが、2015年度入試からミシン目が入って、手でちぎれるようになりました(当サイトには従来のものを掲載)。解答用紙が全科目同じなので、これで採点業務の効率化を図っているものと思われます。

また、生物の特徴として、記述問題が多いということが挙げられます。特集ブログ「東大生物を知る」で東大生物の特徴や問題を解く際の思考法について紹介していますので、詳細はそちらへどうぞ!

■使い方■



物理や化学は計算過程を書く必要があるため、記述量が多くなるので、解答欄を縦に分割するという手法が一般的です。しかし、生物は「○行以内で答えよ」などのように行数指定で記述問題が出題されます。よって、解答欄を縦に分割してはいけません。生物では計算問題も時々出題されますが、計算過程を書く必要はなく、答えの数値だけで大丈夫です。まれに、答えの導出過程を答えさせる出題方式が採られることもありますが、化学や物理のように何行も使うものではないです。また、記述問題や計算問題以外で特殊な書き方をする問題としては、2002年度や2004年度に描図問題が出題されたことがありました。しかしこれも、あまり大きく書かなくても良いものでした。

このような出題傾向なので、生物においては解答用紙を分割せずとも、解答欄が狭くて困ることはありません。というよりも、分割してしまうと記述問題に答えることができなくなってしまうので、解答用紙を素直に使うようにしましょう。

生物の記述問題に解答する場合、1行あたりおおよそ30~40字が目安です。しかし、字の大きさや癖は人によってさまざまですから、過去問演習の際には、PDFファイルをダウンロードして実際に使ってみて、「これくらいのことを書くためには○行くらい必要なんだな」というような、自分なりの感覚をつかんでください!

2015/12/21 宮崎悠介

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