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チレキ参考書 −第3部 日本史の試験・勉強法・参考書②−

こんにちは、根本です。 いよいよ東大日本史の学習に役立つ参考書を紹介していきます。 前回紹介した、日本史学習の流れに沿って、役立つ参考書を紹介していきます。 ご紹介するのは全部で10冊。さあ、行ってみましょう…
こんにちは、根本です。
いよいよ今回は、前回紹介した日本史学習の流れに沿って、役立つ参考書を紹介していきます。
ご紹介するのは全部で10冊。さあ、行ってみましょう!





■流れを理解するための参考書
①山川出版社『詳説日本史B』 をはじめとする教科書

えっ…と思われる方もいるかもしれませんが、敢えて教科書を入れています。
その理由は執筆者。奥付を見ていただければ分かるのですが、東大の教授陣がズラリ。
つまり、東大入試の出題者が教科書を書いているわけです。
(高校日本史の教科書は、教科書会社ごとに複数ありますが、東大日本史対策をするならば、東大の教授が執筆者に加わっているものをお勧めします。)
※可能であれば最新版を用意しておきましょう。教科書の改訂では新しく発見されたことや通説が変わったものなどが反映されますが、その改訂事項を入試で聞いてくるケースも複数見受けられます。

もちろん教科書の記述・レイアウトは取っ付きやすいものではないため「これだけを読めば」という訳にはいかないのですが、学習の際に用意しておくことは必須です。
他の参考書を読んだり、問題を解いたりした後に教科書の該当記述に立ち返るといった使い方をしながら、「教科書の記述の意味が段々見えてくる」ようになることを目指して、学習を進めて行くと良いでしょう。


②『NEW石川日本史B講義の実況中継』シリーズ(春秋学習社)

教科書で扱われている内容を、分かりやすくつかみやすく説明した参考書です。
著者は有名予備校で日本史を教えている先生で、講義でのノウハウ等も活かした「読んでいると授業を受けているような気分で読める」参考書になっています。
構成は全5分冊。本編の他に各巻にサブノート、CD付きとかなりボリューミーですが、まずは本編のみを読み物のようにざっと流して読むことをオススメします。
サブノートは細部事項の暗記用、CDは年代暗記用となっているので、センター対策等必要に応じて使うと良いでしょう。


③安達達朗『日本史講義2 時代の特徴と展開』(駿台文庫)

こちらも教科書で扱われている内容を説明した参考書です。
出版社名からも分かる通り、著者は駿台で日本史を講義していた先生。既に亡くなられているため、今後改訂されることは無いでしょう。
②が比較的読みやすく書かれているのに対し、こちらはキッチリした文章になっています。量は全部で1冊と、コンパクト(?)にまとまっているのです※1が、内容はその分凝縮されており教科書の内容がある程度頭に入っていないと難しく感じるかもしれません。
教科書を一通り読んで内容が何となく見えてきた後に流れを整理するために読む、といった使い方をすると良いでしょう。
※1 実は本シリーズは全5冊なのですが、残り4冊は絶版になってしまっており、この第2部が残るのみになってしまっています。


④石川 晶康『日本史の考え方 河合塾イシカワの東大合格講座!』(講談社現代新書)

こちらは新書。②の内容を更に厳選し、読み物として面白く書いた本です。
日本史の流れが大まかにつかめるのはもちろん、扱われているトピックも荘園制や参勤交代など、東大日本史対策をする上でぜひとも押さえておきたいモノが選ばれています。
日本史入門、そして東大日本史入門としてオススメの1冊。
新書なので、受験勉強を本格的に始める前にも、また受験勉強中の息抜きとして読むことをお勧めします。


⑤野島博之『謎とき日本近現代史』(講談社現代新書)

こちらも新書。以前は講談社文庫から出版されていたものが新書としてリニューアルされました。
タイトルからも分かる通り、明治時代以降の近現代史を扱った本です。
東大日本史の第4問は必ず近現代史が出題されるのですが、そこで問われるテーマがかなり取り上げられており、教科書と並行して読んでおくと良いでしょう。
ただ、扱われている用語に少し難解なモノがあります(実際入試までには使いこなせるようになっておいて欲しい用語です)。③と同じく、教科書の理解がある程度進んだタイミングで読んでみると知識が整理されていくでしょう。


■用語・事項を覚える、押さえる
⑥石川 晶康『書いてまとめる日本史―日本史短文論述練習帳 (河合塾シリーズ 得点おまかせ vol. 2)』(河合出版)

東大日本史で求められるのは語句の暗記よりも語句を説明できる力。
実際の入試問題も引用しながら、各時代で重要な事項の説明力を鍛えるのに適した参考書です。
論述をする際の考え方が解説された後、問題→解説の順で構成されています。
解説が詳しいのも使う側にとってはうれしいところ。実際に自分で書いてみて、その後解答や解説を読みなら抜けていた・忘れていた事項を補うように使うと効果が高いでしょう。


■アウトプットする訓練を積む
⑦野島 博之, 井之上 勇『東大日本史問題演習 (東進ブックス 究極の東大対策シリーズ) 』(ナガセ)

入試問題・予想問題を元に作られた4問1セット(本番と同じ形式)が4回分収録されています。
構成としては問題、解答・解説・採点基準、トピック解説が掲載されています。
問題文の読み取りや、それを元にどう答案を構成するか、答案作成の際に押さえておくべき事項はどんなものかといった部分が記述されており、アウトプットの練習ができるとともに流れ・事項の確認にも役立ちます。
4問×4回と数は少ないですが、東大日本史論述の解き方を知るのに役立つ一冊です。
この問題集を利用した後に過去問演習を行うと効果が上がるでしょう。


⑧石川 晶康、桑山 弘、溝田 正弘、 神原 一郎 『“考える”日本史論述―「覚える」から「理解する」へ (河合塾SERIES)』(河合出版)

こちらは東大限定ではなく、一橋大学をはじめとする国公立大日本史も視野に入れた問題集です。
本番形式ではなく、時代・テーマごとに過去問を中心に論述問題が掲載されており、問題、解答・解説、トピック解説で構成されています。
東大入試問題も掲載されており、東大日本史対策としても役に立つ部分はありますが特化はしていません。⑥の延長、発展のような位置づけです。国公立大の志望校が東大のみに絞りきれていない際には本書が役立つかもしれません。


⑨相澤 理『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』(中経出版)
⑩佐々木 哲『東大入試で遊ぶ教養 日本史編』(長崎出版)


④⑤のように、一般向けの書籍です。
こちらは、東大入試問題を題材に、歴史の見方を興味深く書いています。
⑨の著者は(恒例になりつつありますが)大手予備校で日本史を講義している先生。
また、⑩の著者は東大日本史のwebサイトを長年運営されて来た方です。

読み物として楽しみながら、ライトな形で東大日本史で求められる考え方に触れることができます。
過去問が数多く使われているので、ネタバレが嫌な人は過去問を一通り解くまでは触れない方が良いかもしれません。
センター試験直近など、2次試験地歴対策から一度離れなければならない時期に読む人もいるようです。



いかがだったでしょうか?
東大日本史の性格を踏まえた上で、ぜひ参考書を有効活用してみてください。



次回は武井先生に世界史の参考書を紹介していただきます。お楽しみに!
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