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東進ブックス『山岡の地理B教室(Part1,Part2)』

高校の教科書で学習を進めるのが難しい(と言われている)地理。日本史・世界史といった歴史科目は教科書学習→論述対策、という流れで学習をすると良い、と言われますが、地理学習においては教科書に当たる参考書をひとつ用意しておきたいのが正直なところ…
受験地理学習(センター、2次)の入門に。

高校の教科書で学習を進めるのが難しい(と言われている)地理。
日本史・世界史といった歴史科目は教科書学習→論述対策、という流れで学習をすると良い、と言われますが、地理学習においては教科書に当たる参考書をひとつ用意しておきたいのが正直なところ。
本書はそんな時にピッタリです。


Part1,Part2とあるタイトルから分かるように2冊構成。いずれもそれなりに分厚く、結構なボリューム(汗)なのですが、実際に目を通してみると無駄に分厚くされている訳ではなく、必要な部分がきちんと選択されている印象を受けます。

章立ては全部で14章。帯にも書かれている通り、1日1章読めば14日で一通りの学習が終わることになります。系統地理が中心で、地誌にいたずらにページを割いている訳ではなく、農林水産業で1章分、工業で1章分、とコンパクトにまとめられています。

特徴は、各章が1回分の講義形式のようになっているところ。
章は挨拶から始まり、学習項目のポイント・学習内容・まとめ、といった形で実際の講義の書き起こしのように書かれています。要所要所に質疑形式での解説が挟まれ、著者を模した(あまり似ていない?)キャラクターが質問に回答してくれます。

章の最後には「ノート」としてポイントがまとめられたページがあり、章での学習項目を確認できるようになっています(ここにはちょっと細かい事項も書いてある)。


また、文章以外にも地図・図表が充実しているのも本書の特徴。
例えば地図(しかも手書き風)は最低でも1ページの3分の1くらいのスペースを使って分かりやすく描かれていますし、統計データもかなり細かく記載されています。
もちろん資料集、統計集を参照しての学習は必須ですが、最悪本書だけでも必要データは押さえられると言って良いでしょう。
最新版の統計データは著者ブログにアップされるなど、出来る限りサポートしようとしてくれる姿勢もうれしいところです。

受験地理の本格的な学習を始める際に、ぜひ手元に置いておきたい2冊です。


2014/09/05 根本紘志

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