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生物はこう勉強すべし!

 去る2月25日、26日に、東大の2次試験が行われました。そして、3月10日に合否結果がでました。合格した方、おめでとうございます!春から晴れて東大生ですね。今までとは全く異なった環境で学んでいくことになります。ぜひ、積極的に学問の世界に飛び込んでください!

 そして、東大の2次試験は、次の受験生にとっても大きなイベントだったと思います。「自分たちの東大受験まで、1年をきった」ということですからね。これから、気合をいれて勉強していきましょう! 第9回となる今回は、そんな受験生へ向けて「東大合格への生物の勉強法」について書いていこうと思います。
 ちなみに今から述べる勉強法は、多くの難関大学に対応でき、特に東大の対策には必須の勉強法であると考えています。ぜひ、一読していただきたいと思います。
 
①初級編

 生物の勉強を始めようとして、まずなにをやるかといえば、「単語を暗記する」ことですよね。生物用語を覚えていなければ、何も始まりません。東大生物を解くにはなおさらです。
 ということで、まずは単語を覚えましょう。教科書の重要な単語をマーカーで隠すなど、自分に合った暗記法を見つけることも大切ですね。
 どうしても覚えにくい単語がある場合は、「覚えにくいものをまとめるノート」を作り、このノートを毎日見返して強制的に頭に叩き込んでしまいましょう。(私も、覚えにくいものはこの方法で覚えました)

 ここでみなさんに知ってほしいのは、「生物において、単語を暗記する勉強は基礎中の基礎であり、これがすべてではない!」ということです。このあと順に話していきますが、決して単語の暗記だけで満足して終わることがないように!

②中級編

 初級編で、単語を覚えましたね。その次にやることは、「単語を説明できるようにする」ということです。
 例えば、「体液性免疫」という単語を覚えたとします(初級編)。今度は、「体液性免疫とはなにか?」を説明できるようにする、ということです。
 中級編のオススメ勉強法をお教えします。
 まず、ノートのページの左端に、単語を書きます。その横に、少しスペースを空けて、その単語の説明を書きます。これをいろいろな単語について実施して、「中級編ノート」を作りましょう。
 ノートの一例を載せますので、参考にしてみてください。
 



 ノートを作ったら、単語の説明の部分を隠し、単語だけを見てその説明をしてみて、正解を確認する、ということを繰り返します。
 これが、中級編でやってほしい勉強法です。

 この、「ノートを作る」というのが重要ですね。というのは、ノートを必死に作っている段階で、かなり覚えられるからです。ノートを作るのは正直とても大変ですが、作り終わった段階ですでに多くの知識が頭に入った状態になっているでしょう。

③上級編

 さて、初級編で単語を覚え、中級編でその説明ができるようになりました。上級編でやってほしいことは、「流れ・仕組みを説明できるようにする」ということです。たとえば、「病原性細菌などの抗原が体内に侵入してから体液性免疫が成立するまでの流れ」を完璧に説明できるようにする、ということです。「体液性免疫」という言葉を覚えるのが初級編、「体液性免疫とはなにか」を説明できるようにするのが中級編なので、これが上級編であることが納得できると思います。

 ここで大事なのは、「絵を描きながら説明できるようにする」ということです。ただ流れを説明できるようにするだけなら、教科書の丸暗記でもできてしまいます。しかし、それでは実力がついたとは言えず、考察問題にも応用できるような状態にはなれません。「生命現象を頭の中でイメージでき、それを表現できる」ようになって初めて、「生物を本当に理解できた」ことになります。

 ここで、「病原性細菌などの抗原が体内に侵入してから体液性免疫が成立するまでの流れ」を、図を用いて説明する例を挙げてみます。



 これをなにも見ずにできるようになれば、体液性免疫に関してどんな問題が出ても対応できるようになるでしょう。
 以下に、流れ・仕組みを説明できるようにしてほしい事項の例をいくつか紹介します。これらを完璧に説明できるようになることが、この勉強法の最終目標です。

・体細胞分裂と減数分裂での細胞内の様子を説明(前期、中期、後期、終期でそれぞれなにが起こるか、染色体の動きも含めて)
・体内のチロキシン濃度が低くなったとき、および高くなった時のフィードバック調節
・グルコースが呼吸によって代謝され、ATPが産生されるまで
・DNAが転写、翻訳されてタンパク質ができるまで
・シナプスでの興奮の伝達の仕組み
・音が耳に届いてから聴覚が成立するまで

 さて、いかがでしょうか。これは、ほんの一部です。他にも説明できるようになってほしい事項はいくらでもあります。それを、教科書を読んで自分で探し、自分で説明文を作って、中級編と同じくノートに書いてみてほしいと思います。




 以上が、私のオススメの生物勉強法です。上級編までしっかりやれば、ほとんどの知識問題や実験考察問題に対応できるだけの力がつきます。この勉強法が完璧にできれば、東大生物に立ち向かえるような実力を養うことができます。もちろん最終的には過去問演習をしていく必要はありますが、東大を受験するのであれば、この勉強法で培われる力は大きな味方になるはずです。

 生物の勉強法で困っている人や、これから本格的に生物の勉強を始めようとしている人は、ぜひ参考にしてみてください!

2016/3/17 宮崎悠介

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