東大医学部では、多くの研究室が学生にもオープンで、学生のうちから研究に携わることができるようになっています。実際、3年生にもなると、同期の中には自主的に研究室に足しげく通い、各々の興味分野の研究を夜遅くまでやっている人がいたり、人によっては論文を書き始めたりしているようです。彼らの多くは非常に意欲的であり、純粋に尊敬しています。
僕はというと、まだ研究室には属していず、授業は極力切っており、彼らに比較して怠惰な学生生活を送っているように見えると思います。バイトとその準備や、遊びに行く予定に追われ、本棚の医学書はテスト前の数日間しか活躍することなく眠っているのが現状です。
しかし、焦って「すぐに研究/猛勉強しなくては」とはあまり思いません。寧ろ今は極力遊びや趣味に時間を充てることを意識しています。友達との旅行や、サークルや読書や芸術鑑賞に存分に時間を充てられるのは今のうちだけだと思っているからです(理系では、学年が増すほど自由な時間が削られます)。怠惰ではなく、あとで大学生活を振り返った時、後悔をしないような過ごし方をしようというのが僕の取り組みです(怠惰です)。
旅行では好きなスタイルがはっきりしてきたように感じます。ゆったりと時間を過ごすことがすきな僕は、基本的には長期で旅行日程をとり、現地ではツアーなどは利用せずに、半ばそこで生活するような形で現地を満喫します。2年の夏には友人とフィンランド・フランス旅行に行きましたが、全滞在日程は20日近く、パリ市内はほとんど自転車で移動しながら生活を組み立てていました。