受験対策

【Q&Q&A夏期特別編】Q7.「進学振り分けってやっぱり点取りゲームなんですか?どんな授業取りました?」


前回に引き続き、今回もQ&Q&A特別編です。
今回は、学部1〜2年時代の勉強について聞いてみましょう。

進学振り分けを揶揄する一つの言い方として、「大学に入ってからも点取りゲームかよ…」というものがあります。その側面だけ取り出してみると、

・大学2年6月中旬:自分の希望・成績・進学振り分けの基準点を見ながら希望学部を選ぶ(1回目)
・大学2年8月下旬:自分の希望・成績・進学振り分けの基準点を見ながら希望学部を選ぶ(2回目)
・大学2年9月上旬:第一段階の結果発表(=点数が良い人はここで進学先が決まる)
・大学2年9月上旬:再度、点数を見ながら希望を出す学部を選ぶ
・大学2年9月下旬:第二段階の結果発表(=大体の人の進学先が決まる)
 進学情報センターwebサイトを元に作成

と、センター試験の点数とにらめっこしながらどこの科類に出すかを考える受験生と同じという風にも見えるかもしれません。

現在行われている進学振り分け制度改革も上の点を意識していると言われています。
では、その過程を実際に経験してきた学生達はどう考えているのか、見てみましょう。


Q7.検討編


再び座談会形式でお送りします。

Q7-1.「進学振り分けって点取りゲームみたいだなんて話を聞きますが、実際はどうでした?」
単刀直入に、感想を聞いてみました。

Q7-2.「学部1〜2年の時にどんな勉強をしていましたか?」
実際にしていた勉強について、聞いてみました。


Q7.回答編


Q7-1.「進学振り分けって点取りゲームみたいだなんて話を聞きますが、実際はどうでした?」
−−−−−お話を聞いていると、進学振り分けという制度を進路選択に上手く活用されていたいように感じます。ただ一方で、進学振り分けというと「点取りゲーム」みたいな話も聞くのですが、やはりそうだったんですか?

一同:まあ、確かに点数気にしますよね…

K:これは一部の学部志望のひとだけかもしれませんが、僕の志望していた学部は1〜2年の平均点が80/100点程度取らないといけないので、学部1〜2年時の勉強は勉強自体が楽しいというより、「テストで点数を稼がなければならない」というプレッシャーが強かったです。大学入ってすぐに、80点超えるにはどうしたら良いか考えてたので…

N:大学入っても割と油断できなかったっていう感じか…

K:そうですね、1年生が終わった段階で75.0点だったのでちょっと焦りました。2年生の夏に底上げして79.9点まで上げましたが…

S:すごい、受験勉強続いてるような感じですね。

O:逆に僕は目標点をあまり意識していませんでした。高い点数が要求される学科にいくつもりは無かったので。必修の理系科目は苦手だったのでとりあえず単位を確保する感じで、総合科目は逆評定をフル活用して100優or79良をとれる科目を大量に取りました。
語学は英語で点数を稼いだけども、中国語はやる気が無かったので、結果53可ぐらい。それでも総合科目で稼いで最終的な平均点は71点ぐらいだった気がします。

S:やっぱ点数で選ぶんですね?

O:そうですね、点取りゲームみたいな感じで点数の取りやすさを第一の基準にして、その中から面白そうな授業取ってた感じです。

S:数学だと、「ノートに問題60問以上解いて来たら79良」なんて先生もいましたよね。

S:リブツ(平均点がとても高い)も視野に入っていたので、点数は結構気にしていましたね。特に気をつけたのは、語学に力を入れること。語学マジメにやらずに点数で苦労する人が多いのですが、そこをしっかりやっていたので助かりました。逆に数学は最初手を抜きすぎて可でした。冬学期に優2つ取って挽回しましたが。後は、クラスのシケタイが優秀だったのと、準必修で大仏を多く取ったのが良かったです。

O:やっぱり逆評定強い(笑)

S:まあ、点数気にするときは必ず見るよね。

N:僕は文科一類→法学部という指定科類枠だったので、そこまで点数に追われずに楽しくやっていました。ただ、フランス語には苦労してしまったので(汗)、2年の夏に保険のために100優が取れると言われる科目を取って底上げをしました。

S:やっぱ、語学で稼げないとちょっとキツいですよね。友達が語学の先生大鬼でとても苦労していました。

O:Kさん見た感じ勉強で苦労してなさそうなイメージですが、割とスラスラ行った感じですか?

K:いやいや(笑)数学が壊滅的だったので、実は2学期までで点数が5点ほど足りませんでした。3学期で総合科目をたくさんとり、そこで5点あげました。基礎科目の点数の低さを、総合科目で補って乗り切った感じですね。。。


Q7-2.「大学1〜2年の時どうやって授業選んでいました?」
−−−−−やっぱり点取りゲームのような感はあるものなんですね…授業選ぶ時ってどんな風に選んでいました?やっぱり点数が念頭に来ちゃうものなんでしょうか?

K:いちばん点数と戦っていたのは僕ですかね…実際点数だけしか見てなかった訳ではなかったですよ。科目選ぶ時には興味あるものを見て、その後点数が取れる科目に絞っていましたね。心理学が好きだったので人間行動論、教育臨床心理学といった科目なんかも取っていました。あとは「点数取りやすそう」と思って取った図形科学が意外と面白かったのは当たりでした。

N:それラッキーですね。僕がさっき言った100優の科目も取って正解でした。「100優取れるよ」と言われて行ったら、実際は「毎週500ページくらいある文庫本を読んで原稿用紙に要約してきてね」という課題がある結構キツい授業で…

O:それ聞いたら100優と言われても僕受けるのやめると思う(笑)

N:ただ、授業自体は日本の現代政治について自分の関心にマッチしてたから結構のめりこみました。テーマは「なぜ首相はコロコロ変わるのか?」とか。課題を一生懸命やって図書館にこもってレポート書いたりしていました。結果きちんと100優取れました。まあ上手くノセられたよね。

S:先生上手いことやりますね…

N:まあ、やった分きちんと点数になって返って来たから報われたかな…駒場って面白い科目も結構ありますよね。まあ、進振りの点数を気にして躊躇することもあるけど、面白そうな授業は結構取ってました。

S:僕は授業を履修せずに聴講していることが結構ありましたね。理系だったのですが関心のある文系科目、人間行動基礎論とかに潜っていました。面白いし聞いていたいんだけど、テスト受けるのはちょっと大変かな…って科目はそうしていました。

K:それ良いですね。確かに、大人数授業だと潜って聞いてるだけとかでも結構面白いですもんね。

O:僕は逆にあまり駒場の授業は楽しめなかったですね…なのでとにかく単位と点数を揃えることだけを考えて授業を受けていました。最近の駒場の授業面白そうですよね。うらやましい…

S:部活をやっていて練習が結構な回数あるので、部の先輩や同期は「とにかく点数と単位」みたいな人はいましたね。僕はなるべくそうではなくて面白い授業を取るようにしていたんですが、部活の練習日程の都合上どうしても取れない授業とかありました。

N:あー、確かにそれは大きい。僕それを気にして部活は止めておきました。


みんな色々と悩みながら大学1〜2年を過ごしていたようです。
次回は、「もしもう1度大学1〜2年生をやるとしたら?」を聞いてみましょう。

2015/08/29 根本

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