他の科目にも言えることですが、論述はまず「典型的なトピックについてきちんとまとめる力をつける」ところから始まります。その力をつけた上で、過去問を中心に演習を積んで行くと良いでしょう…
こんにちは、根本です。
今日は地理参考書の2回目、地理の論述に対応する力をつけるための参考書をご紹介します。
■論述の第一歩、「典型的なトピックをまとめる」
他の科目にも言えることですが、論述はまず「典型的なトピックについてきちんとまとめる力をつける」ところから始まります。その力をつけた上で、過去問を中心に演習を積んで行くと良いでしょう。
⑥『実力をつける地理100題』(Z会出版)
2分冊と思いきや、問題編と回答編だった…というくらい解答冊子が分厚い参考書です。
単答・論述問題織り交ぜながら地理の入試問題に対処するのに必要な知識・力を身につけられるよう、名前の通り100問、問題が並んでいます。
論述問題を解くのはもちろん、解答冊子に書かれている解説を自分なりにまとめるのも力になるでしょう。
ただ、文系私大にも対応できるようになっているため(特に地誌で)用語・地名を細かく聞いてくる傾向にあります。その部分を完璧に覚えようとはせず、論述部分に絞って学習しても良いと思います。
⑦宇野仙『大学入試地理B 論述問題が面白いほど解ける本』(中経出版)
センター対策の参考書に定評のある『面白いほど…』シリーズですが、地理論述編も出版されました。
地理論述の書き方を分かりやすく解説した上で、入試問題が単元ごとに分かれて紹介されています。
問題の解説に加え、論述の組み立て方が分かりやすく書かれていることがポイントです。
文章の読みやすさ、見やすさは安定感があります。電車の中などで読むのにも適した参考書です。
■仕上げは過去問、東大対策に絞った演習
⑧高橋和明『東大地理 問題演習』(東進ブックス)
東大地理に絞った問題集です。東大の過去問を中心に他大学の過去問も用いながら全部で121問、単元別に問題が紹介されています。
⑦と比べると全面白黒、解説がコンパクトすぎるなど取っ付きにくさがありますが、このコンパクトさが東大地理の論述答案で求められるもの。ある程度実力が付いてきたタイミングでの実践演習用に使えると良いでしょう。解答例に盛り込まれている情報量は圧巻です。
⑨年代雅夫『東大の地理25カ年』(教学社)
言わずと知れた、東大過去問を集めた問題集。⑥〜⑧の参考書でも東大の過去問は扱われていますが、25カ年分全てをカバーできているわけではありません(ただし、⑦⑧では過去問もかなり紹介されています)。
仕上げに過去問にあたって練習を積むにはやはりこの一冊でしょう。
以上で地理の参考書紹介は終わりです。
次回で地歴参考書の紹介も最終回、地歴参考書を選ぶにあたり考えておくべきポイントをご紹介します。