これから東大生物の問題を扱っていくなかで、「そもそも東大生物ってどんな感じの出題なのか?」を知っておく必要があります。
ということで、東大生物の概要・特徴を箇条書きで簡単に説明します。
・大問3題で構成される。
・化学などのように、第一問はこの分野からの出題、というような設定はなく、毎回テーマはばらばらに出題される。
・どの大問も、2~3つの文章からなる。基本的にはそれらの文章は関連がある。
・扱われる文章、テーマは高校の教科書には出てこないような内容ばかりであるが、教科書の知識+文章の内容をきちんと理解すれば解けるように構成されている。
・論述問題が必ず出題される。もちろん知識問題もある。
だいたいこんな感じです。基本的に実験考察問題がメインになってくるので、与えられた文章と自分の知識とを併せて論理的に実験結果を解釈することが求められます。
また、知識問題も侮れません。生物の配点60点中、約20点ほどが知識問題にあてられています。つまり、教科書の知識を完璧に頭の中に入れておけば、あとは実験問題の半分を取れれば、それだけで40点は簡単にとれるわけです。(と、簡単に言いましたが、知識問題を完答するのは至難の業なので、実験考察問題を得意にして確実に点数を稼げるようにしておくのがベストです笑)
また、東大生物の論述は字数指定ではなく行数指定です。1行当たり30~35字が目安なので、たとえば「3行程度で答えなさい」という問題ではだいたい100字ほどの論述が求められると考えてください。
以上が、ざっくりとした東大生物の概要です。
それでは、次の記事から、実際に問題を見てみましょう!
2015/9/28 宮崎悠介