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入試問題早慶戦 7回戦:理工学部 生物

慶應義塾大学 早稲田大学 対戦結果

慶應義塾大学

 実は、慶應の理工学部は生物での受験ができません。なんということでしょう・・・。
 慶應の理工学部を受験する予定のみなさん、気を付けてくださいね。

形式:☆☆☆☆☆
傾向:☆☆☆☆☆
分量:☆☆☆☆☆
知識:☆☆☆☆☆


慶應義塾大学 早稲田大学 対戦結果

早稲田大学

 理科2科目で120分。2013年までは大問3問構成で、第1問が小問集合、第2問と第3問が記述式でしたが、2014年以降は大問4~5問構成で、すべて記述式となりました。2014年度以降では、それ以前と比べて小問数は大差ありませんが、小問集合が無くなりすべて記述式となったことで難易度は上がっています。試験時間を考えると分量はかなり多いです。

 小問集合の問題は、穴埋め問題や記号選択問題、計算問題、簡易的な実験考察問題など様々な形式で出題されます。難易度は標準的で、マニアックな問題はほぼ出題されません。一般的な生物の問題集を解いたことのある受験生であれば、十分取り組めるレベルの問題と言えます。

 記述式の大問は全て実験考察問題です。あるひとつのテーマに対して複数の実験を行い、その実験結果からわかることを考察する、というスタイルです。これは東大生物にも共通する特徴です。難易度は標準~やや難、といったところです。東大生物の対策としてはかなりの良材と言えるでしょう。

 東大生物と違う特徴としては、まず「記述問題に字数や行数指定がないこと」が挙げられます。東大生物では「2行程度で説明せよ」などの指定がありますが、早稲田生物では全く指定がありません。また、他の違いとして「長いリード文がない」ことが挙げられます。東大生物ではあるテーマについて長々とした説明文がついていますが、早稲田生物ではリード文はそれほど長くなく、簡単な説明のあとすぐに実験結果が続くという構成です。

サンプル問題① ~2011年 大問Ⅰ~

サンプル問題② ~2016年 大問Ⅰ~

形式:★★★★☆(記述式だが字数や行数指定なし)
傾向:★★★★☆(方向性は似ているが長いリード文なし) ※2014年以降
   ★★★☆☆(小問集合あり) ※2013年以前
分量:★★★★★(東大より多い)
知識:★★★★★(東大同様、基礎的な知識で十分)


慶應義塾大学 早稲田大学 対戦結果

理工学部 生物対決 結果

形式 傾向 分量 知識
KEIO 0 0 0 0 0
WASEDA 4 4※ 5 5 18
※早稲田の2013年以前は現在と傾向が大きく異なり、「3」。
戦評

 慶應理工に生物が設定されていないため、早稲田の不戦勝となった

 今回はこのような結果となりましたが、以上の紹介の通り、早稲田生物は客観的に見て東大対策に向いていると言えます。東大志望で早稲田の受験も考えている場合、生物の過去問は時間をガッツリ演習する価値はあると思われます。

 ただし、早稲田の冒頭で紹介した通り、2013年度以前は小問集合の大問が含まれており、これは東大生物にはないものですので、演習の際は注意が必要になります。あくまで東大対策に重点を置くのであれば、2013年度以前は小問集合の大問は飛ばしてしまうというのもひとつの手かもしれません。まずは問題を実際に見て、みなさんの目で判断してみてください。

2016/01/02 宮崎悠介


ここまでの対戦結果

理工
数 学

英 語
理工
物 理

世界史
理工
化 学

日本史
理工
生 物

国 語
理工
英 語
KEIO 2 5 0
WASEDA 5 2 0

次回予告

1月5日(木) 8回戦 法学部 国語対決

入試問題早慶戦
<開会式>
<法学部>英語世界史日本史国語
<理工学部>数学物理化学生物英語
<閉会式>総括


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