【東大数学分野別解説】#11 二次関数との融合が頻出の "三角関数"
連載:東大数学分野別解説
2022.02.12
三角関数は,文系数学・理系数学共に頻出です。
三角関数単体でというよりは,二次関数との融合で出題されることが多い印象です。(これはあくまで林個人の印象)
そこで今回は,二次関数と関係する三角関数の問題をご紹介します。
問 題 1
つの放物線
が相異なる
2002年度 東京大学 理系数学 第1問 (文系でもほぼ同じものが出題されました。)点で交わるような一般角 の範囲を求めよ。
問 題 1 の 解 答
2 式の右辺が等しいとき
が相異なる 2 実解をもつ" ことと必要十分である。この条件を整理すると
となり,
となる。
問 題 1 の ポ イ ン ト ・ 補 足
大変シンプルな問題でした。実際の試験では確実に正解したいところです。
このように,方程式や不等式の中で (定数として) 三角関数が登場する問題は,他にもたとえば 2006 年度の文系数学第4問で登場しています。
問 題 2
実数
に対して
とし,
で定義された関数
を考える。
(1)
と を の整式で表せ。 (2)
2017年度 東大 理系数学 第1問が の範囲で最小値 をとるための についての条件を求めよ。また,条件をみたす点 が描く図形を座標平面上に図示せよ。
問 題 2 の 解 答
(1)
となる。また,
と計算できる。
(2)
であるため,問題文の条件は "
放物線
である。これを図示すると次のようになる。(赤線部,両端の点を除く。)

問 題 2 の ポ イ ン ト ・ 補 足
問題文の見た目はやや複雑ですが,実際に手を動かしてみるとただの 2 次関数の問題となります。
一般に,正の整数
平易な問題ではありましたが,
ま と め
あくまで林の個人的な印象ですが,三角関数は二次方程式や二次不等式との融合で出題されることが多いです。
京都大学の数学にも三角関数の問題はいくつかあるので,必要に応じてそれらも演習してみましょう。(1993年度文系数学第1問, 2012年度文系数学第5問, 2008年度文系数学第4問,2004年度文系数学第1問 など)